ペットリザードとしてトップクラスの人気を誇る「フトアゴヒゲトカゲ」。
フトアゴヒゲトカゲは初心者向けとも言われているので、これから飼育してみたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、餌は何を食べるのか?という疑問ですよね。
今回は、そんなフトアゴヒゲトカゲの生態や餌について、詳しくまとめていきたいと思います。
フトアゴヒゲトカゲの生態
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの固有種ですが、現在ではペットリザードとしてかなりの人気があるため、日本でも多く繁殖されています。
体長は40cm前後、最大で50㎝近くなることも。
一見ゴツゴツしていて硬そうな見た目をしていますが、じつは思いのほか柔らかいのが特徴です。
爬虫類は何となく硬いイメージがありますが、フトアゴヒゲトカゲはフニフニしていてかなり不思議な感触。
初めて触った時にはビックリしますよ。
森林や砂漠など様々な環境に生息していますが、基本的には暖かい地域の生き物なので、飼育下でも温度管理が重要。
昼間は28~33度、夜間は23~25度ほどの温度が必要です。
フトアゴヒゲトカゲは日光浴もするので、飼育時にはヒーターやバスキングライトなどを用意しましょう。
食性は雑食で、昆虫や植物など様々なものを食べます。
詳しくは次で説明していきますね。
フトアゴヒゲトカゲの餌
爬虫類は犬や猫のように懐いてくれるわけではありませんから、最も可愛いと感じるのはズバリ「餌を食べる瞬間」と言っても過言ではありません。
一般的な哺乳類のペットとは違い、爬虫類の餌やりって「捕食」って感じなんですよね。
例え生き餌ではなくても、餌を狙って瞬時に食いつく…その姿は哺乳類にはない魅力です!
餌やりはフトアゴヒゲトカゲを飼育する上でも、大きな醍醐味。
そして餌は成長や健康状態にも直結しますから、きちんとした知識を持っておきましょう。
ベビー、ヤング、アダルトと、成長に合わせた餌を与える必要もあります。
ベビー
ベビーのフトアゴヒゲトカゲには、主にコオロギを与えます。
サイズはベビーの大きさに合わせて変える必要がありますが、大きすぎると消化不良や吐き戻しの心配があるので、小さめサイズを与えるのが無難。
カルシウムを補給するため、コオロギにはカルシウムパウダーをまぶしてください。
フトアゴヒゲトカゲは雑食ですが、小さい頃は肉食傾向の方が強いので、たくさん野菜や果物を与える必要はありません。
しかし、一切野菜や果物を与えないと、成長した時に食いつきが悪くなる可能性もあります。
コオロギを与える前に少量の野菜などを与え、慣らしておくとベスト。
また、フードに慣れさせたい場合も同様です。
餌を与える頻度や量は、毎日食べたいだけ与えます。
生後1カ月未満は一度に食べられる量が少ないので、2回に分けて与えるなど工夫をしましょう。
ヤングアダルト
ヤングアダルトになると、野菜と動物性の餌を半々くらいの割合で与えていきましょう。
基本的には毎日餌を与えますが、週に1回程度、お腹を休める日を作っても良いと言われています。
おすすめの野菜は小松菜、青梗菜、モロヘイヤ、水菜、サニーレタスなどの葉野菜、そしてカボチャ、ニンジンなどの緑黄色野菜。
これらを細かく切ったものをフードと混ぜて与えると良いです。
フトアゴヒゲトカゲに与えてはいけないのは、たまねぎやニンニクなど刺激の強い野菜、そしてキャベツやブロッコリー。
バナナやミカンといった果物も大好きですが、糖分や水分が多いため、与える量は控えめに。
動物性の餌としては、コオロギを中心に、たまにマウスを与えるのもいいでしょう。
アダルト
アダルトまで成長すると、餌は野菜とフードを中心与えましょう。
コオロギなど動物性の餌はおやつ感覚で与えてください。
給餌の頻度も、2~3日に1度でOKです。
与えすぎると肥満や病気の原因となってしまうので気を付けましょう。
フトアゴヒゲトカゲについてのまとめ
フトアゴヒゲトカゲは温和な性格をしているので、初心者でも飼いやすいと言われています。
しかし、餌に関してはそれなりに手間がかかるのを覚悟しておいてくださいね。
手間の分、バクバクと餌を食べる姿を見るのはとても楽しいですよ。
(ライター もんぷち)