皆さんはクマバチと言う昆虫をご存知ですか?
クマンバチは体格も良く羽音も大きく迫力があるので、スズメバチとよく間違われます。
ですが良く見るとモフモフしてて可愛らしい姿をしているんですよ!
今回はそんなクマバチの生態や特徴について詳しく紹介していきたいと思います。
クマバチってどんなハチ?~クマバチの名前の由来や生態について~
まず名前の由来からですが、ハチの種類の中でも体格が良く性格は凶暴で人間や鳥にも襲い掛かるほど攻撃性が高いところが、クマの性質に似ているのでこの名が付けられたそうです。
クマバチの生態は、ミツバチ科クマバチ属に属する昆虫です。
生息地は、北海道・本州・四国・九州などに広く分布しています。
体長は2㎝を超えるほどの大きさで、丸っこくずんぐりした体形で、胸部にはモフモフの細く細かい毛が生えているのが特徴です!
羽も含めて全身は黒く、胸部の毛だけが黄色く、羽は体よりやや小さめです。
オスメスの見分け方としましては、メスは顔全体が黒く、眼は切れ長で、全体的に見て頭部が大きいです。
オスは、眼が丸く大き目で、額に黄白毛が生えていて、全体的に見て頭部が小さめです。
食性は花蜜・花粉食で、初夏から秋にかけて様々な花の蜜を吸い栄養を取ります。
頑丈な頸と太い口吻を生かして、花の根元に穴をあけて蜜だけを得る事を「盗蜜」と言います。
クマバチが特に好む花はフジの仲間の花で、この花はとても固い構造で蜜を守っており、クマバチの力でこじ開けないと花が正面から開かないんだそうです!
他にも、トケイソウ科のパッションフルーツなどの熱帯果樹やマメ科のフジやユクノキなども、クマバチが好む植物です。
クマバチは通常は単独行動するハチですが、春頃になると繁殖期に入り、オスがメスの後を追いかけるように飛ぶ姿が良く見られます。
この時期のオスは近付いて来るもの全てメスバチであるかどうか確認する為に追い掛けるようになります。
そのため人間も良く追い掛けられるので、怖がられることもしばしばあるんだとか…。
メスは交尾を終えると、大顎を使って木材などを細長く切り開いて部屋を作り、一つの卵に一部屋与えるように産卵していきます。
卵がある部屋にはすでに餌となる花粉団子が用意されており、孵化後にすぐ餌が食べられるようになっています。
一度の産卵で8個~10個の卵を産みます。
クマバチの平均寿命は1年で、長くても2~3年くらいしか生きません。
クマバチのオスは刺すのか?~クマバチの雑学~
クマバチのオスは行動的ではあるが、人を刺したりはしません。
そもそもオスには針が無いので、攻撃出来ないようになっています。
毒針を持っているのはメスのほうですが、毒と言っても猛毒では無いので、刺されても少し腫れる程度のものです。
しかし、針が大きく分厚いので刺されると結構痛いんだそうです…。
ですが、自分から何もしない限り攻撃はしてきませんので安心して下さい。
上記にも書いたようにメスの方はいざって時は針を使って人間や鳥などに襲い掛かる習性がありますが、オスはそんなメスに比べると比較的温厚な性格で大人しいんだそうです。
もし興味がある方は、クマバチのオスを捕まえて観察してみてください。
一応捕まえられたら交尾器を出して刺すふりをしますが、絶対に刺すことはありません。
ただし間違えてメスを捕まえないように気を付けて下さいね…。
クマバチについてのまとめ
今回はクマバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は図鑑や写真・動画などの資料を参考に調べてみてくださいね。
ライターMISAKI