お祭りでよく見かける金魚すくい。子どもの頃、やったことがある方も多いと思います。

でも、金魚すくいの金魚ってすぐに死んでしまうイメージはありませんか?

私も子供の頃、夏祭りのたびにすくってきては、飼っていましたが、すぐに死んでしまっていた思い出があります。

親にも「金魚すくいの金魚だから仕方ない」と言われて、そんなものかと納得していました。

 

寿命が短いイメージの金魚すくいの金魚ですが、本当のところはどのくらい生きられるものなのでしょうか。

今回調べてみたので紹介します。

金魚すくいの金魚とは?本来の寿命は意外と長い!?

金魚すくいにいる金魚の多くは「和金」という種類の金魚です。

本来、和金は丈夫で温度変化にも対応できる長生きしやすい金魚です。

 

ペットショップでも売られていて、本来は初心者にもおすすめの金魚です。

和金の寿命は5~15年程だと言われていて、上手に育てれば20年以上生きることもあるそうです。

 

実は、ペットショップで売られている金魚も、金魚すくいの金魚も健康面であまり差はありません。

しかも、金魚すくいの金魚は生まれて間もないものがほとんどなので、きちんと育てれば10年程は生きる可能性が十分にあります。

それではなぜ、金魚すくいの金魚はすぐに死んでしまうのでしょうか?

金魚すくいの金魚がすぐに死んでしまう理由

金魚すくいの水槽は、金魚がたくさんいて過密状態で、金魚は常に酸欠です。

そんな状態の中、ポイで追い回されているので、ストレスMAXの状態です。

 

しかも、すくわれた後は、小さなビニール袋に入れられて持ち歩かれるので、家に着いた時点でかなり弱ってしまっているのです。

金魚すくいをするときは、水槽などの設備がない状態で金魚を持ち帰えることがほとんどです。

 

水槽やエアーポンプなど、金魚の飼育が整っていない状態では、温度や水質の変化や酸欠などで金魚はどんどん弱っていってしまいます。

金魚にとって、強いストレスの状態が続くため、弱りきって死んでしまうということなのです。

金魚すくいの金魚を長生きさせるコツ

本来は10年以上生きられる金魚、せっかくだったら長く飼いたいですよね。

そこで、金魚すくいの金魚を長生きさせるポイントを調べてみました。

元気な金魚を捕まえる

金魚すくいの水槽の中には、動きが早いものやゆったりと泳いでいるものなど様々な金魚がいます。

のんびり屋さんの金魚の方が捕まえやすいのですが、飼うことが目的なら、動きの速い元気な金魚を狙いましょう。

ゆっくり動いている金魚はすでに弱っている可能性があるからです。

塩水欲でダメージ回復

家についた時点で、金魚はストレスで弱っているので、まずはダメージ回復を図ります。

バケツや洗面器を用意し、カルキを抜いた水道水を入れます。

 

カルキ抜きがない場合は、水1Lに対して2、3滴のレモン汁を入れるとカルキ抜きができます。

カルキ抜きができたら、金魚の袋の中に少しずつバケツの水を入れて、新しい水に慣れさせていきます。

 

金魚がバケツに移ったら、水1Lに対して食塩を5g入れて、0.5%の塩水にします。

この塩水で最低3日間ほど塩水浴をさせます。塩には殺菌効果や新陳代謝を促す効果があるので、ダメージを回復させることができるのです。

塩水浴をしている間は餌を与えないようにしましょう。

金魚の水槽を準備する

塩水浴をしている間に、水槽の準備をしましょう。

金魚の数や大きさによって水槽の大きさを決めます。

 

小型の金魚3匹で30cm程度の水槽が目安です。

水槽が小さすぎると金魚が酸欠になってしまうので、できれば大きめの方がおすすめです。

 

そのほか、エアーポンプ、餌、カルキ抜きなども合わせて用意します。

余裕があれば、濾過機、底砂(砂利)、金魚が隠れる場所、水草、バクテリア剤なども合わせて揃えれば住み心地が良い水槽のでき上がりです。

まとめ

金魚すくいの金魚でも、飼い方次第では十分長生きできるんですね。

塩水浴でしっかり回復させてあげて、飼育環境を整えることがポイントです。

 

子どものころの自分に教えてあげたい!ちょっとした手間をかければ、長いこと一緒に暮らせるのが金魚です。

金魚が突然家にやってきたら、ぜひこの記事を参考にして、住みやすいお家を作ってあげてくださいね。

ライター:さくら