人間と深い関わりのある動物、豚。愛くるしく、親しみのあるその姿は物語の主人公やキャラクターグッズのモチーフとしてもたくさん使われています。
ミニブタなどは、ペットとしても定着してきましたし、食肉としておなかを満たしてくれてもいます。
私たちの生活になくてはならない生き物ですが、実は豚そのものについてはよく知らないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、豚ってどんな生き物なのか、寿命はどのくらいかということについて調べてみました。
意外と知らない豚の生態
豚はイノシシから進化した動物で、体長は1mほどです。
体重は家畜だと200kg以上にもなりますが、ペットとして人気のミニブタは100kg以下の大きさです。
今ではほとんど見られませんが、昔は野生のものもいたそうです。
私たちが知っている豚は、今から9000年程前から食肉用に向いている豚を掛け合わせて家畜化されたものなので、頭が小さく、胴体が大きいものがほとんどです。
豚は雑食性で何でも食べますので、残飯処理に使われていたこともあります。
しかし、実は味や香りにはこだわりがあり、好き嫌いが激しいという意外な一面も持っています。
しかも、とてもきれい好きで、食事、就寝、排泄などのエリアを住み分けています。
また、暑さにも弱いので、水浴びやブラッシングなんかも大好きです。
意外!?豚はとっても賢い動物だった
豚はとても賢く、犬よりも知能が高いと言われています。
教えれば芸を覚えるし、名前をつければちゃんと反応します。
人間にもなつきやすく、声や顔もちゃんと覚えています。
自分の好きな食べ物をくれる人もしっかり覚えていて、おねだりなんかもするそうですよ。
好奇心も旺盛で、自然環境に近い状態で過ごすと、日中の半分以上の時間を、餌を探したり、周囲を調べたりすることに使います。
ちょこちょこと活動的な姿がとても可愛いですね。
豚と言えば、やっぱり鼻!
最も特徴的なのはあの鼻ですよね。豚の鼻には、長所と短所がギュッと詰まっています。
嗅覚がとても優れていて、人間の100倍と言われています。
世界三大珍味トリュフを探すのに豚の嗅覚が使われているのは有名ですよね。
かつては麻薬探知にも使われていたことがあるそうですよ。
鼻でいたずらすることもできるんです。
人間の手と同じような動きができるので、ねじを外したり、取っ手を回したりとといったことも鼻でできちゃいます。
そんな鼻は弱点でもあります。
鼻にはたくさんの神経が集まっているので、強くつかまれてしまうと、動けなくなってしまうそうです。
豚ってじつはデブじゃない!?
太っている人を揶揄して「ブタ」っていうくらいですし、食肉にもなっているので豚は太っているというのが多くの人が持つイメージではないでしょうか。
でも、実は豚の体脂肪率って、15%しかないんです。
一般的な成人女性の体脂肪率は20~30%なので、人間でいえばやせ型のモデル体型なのです。
こう思うと、これからは「ブタ」って言われてもむしろ褒め言葉くらいに受け取りましょう。
豚の寿命
自然寿命は約9~15年と言われています。
環境次第では、もっと長生きすることも可能で、記録がある最高寿命は27年です。
ペットとして飼われているミニブタも寿命は同じくらいです。
ただ、食肉用のほとんどは生後6カ月くらいで出荷されてしまうので、天寿を全うすることはありません。
こんなに若いお肉をいただいていたなんてびっくりです。
まとめ
私たちの生活には欠かせない豚。
調べてみるとたくさんの意外な面をもっていました。
好奇心いっぱいの愛くるしい姿に、世界中の人たちが創作意欲を掻き立てられてきたのも納得です。
普段、何気なく頂いているお肉ですが、こんなにも若い命をいただいていたんだと驚きもありました。
改めて、食べ物に感謝しつつ大切に食べていかなくちゃと気がひきしまりました。
ライター:さくら