誰しもが見たり触ったりしたことがあるダンゴムシ!
皆さんはダンゴムシは昆虫だと思っていませんか?実は…昆虫ではないんです。
今回はそんな謎めいたダンゴムシについて紹介していきたいと思います!
ダンゴムシってどんな虫?~ダンゴムシの正体~
まず名前の由来からですが、名前の通り何か刺激を受けるとダンゴの様に丸くなってしまう、その姿からダンゴムシと名付けられました。
小さいころはよくダンゴムシを転がして遊んでいましたが、今考えると可哀想な事をしていたなと思います…。
ダンゴムシはワラジムシ目オカダンゴムシ科の甲殻類です!
もう気付かれた方もいるのでは無いでしょうか?ダンゴムシは昆虫では無く、甲殻類なんです。
何故昆虫に属さないかは、後程説明しますね。まずはダンゴムシの生態から説明します。
生息地は、北海道・本州・四国・九州・南西諸島など日本全国的に広く分布しています。
主に平地や雑木林や野原や住宅街などあらゆる所で生活しています。
エサにしているものは、落ち葉や枯れ葉、農作物の葉や茎を食べています。
よく農作物や園芸植物を荒らす事で嫌われ者のダンゴムシですが、なぜ大量発生するのかと言うと
湿り気のある土はダンゴムシにとって最高の場所だからです。
なので必然的に農作物や園芸植物に群がり、それらの葉などをエサにするんです。
ダンゴムシは一度の出産で数十匹、おおくて数百匹の数を一気に産むので、それも大量発生する原因になってるのではないかと思われます。
特に人に害を与えるわけでは無いですが一度発生すると駆除が大変になりますね…。
見た目は、頭部に2つの触角があり7本の足があります。
灰色もしくわ黒っぽい色をしており、小判形で背面は丸く盛り上がっているのが特徴です。
刺激を受けると丸くなるのは、敵から身を守るための防衛反応だと言われています。
この防衛反応をする生き物はダンゴムシ以外に、アルマジロやイレコダニが挙げられます。
ダンゴムシが昆虫と呼ばれない理由とは?
簡単に手短に答えると、昆虫の定義に当てはまらないからです。
昆虫の定義とは、形態が頭部・胸・腹部に分かれていて、基本的には足は6本。
呼吸器は気管と気門があり、卵で産まれます。
そして幼虫から成虫になるという成長過程があります。
これが昆虫の定義なのですが、ダンゴムシはまったく異なった生態をしているので昆虫類には含まれないのです。
通常、頭部・胸・腹部が分かれていないものと足が6本以上あるものは、その時点で昆虫類から外れるみたいですね。
ダンゴムシは、エビやカニと近い存在だと言われています。
という事は…食べたら意外と美味しいんですかね?私は絶対食べたくないですけど…。
余談ですが、ダンゴムシは元々水中で生活する生き物だったようで、ある時から陸に上がってきて陸で生活するようになったんだそうです。
なので、一応エラ呼吸も出来ますが、陸にいるときは体の表面で呼吸しています。
湿り気のある場所を好む理由も、元々水中生物だったので乾燥した場所が苦手ということからきているみたいです。
ダンゴムシについてのまとめ
今回はダンゴムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ダンゴムシが昆虫ではなく甲殻類と初めて知った方も多いのでは?
そもそも水中生物だったという事実を知らなかったので驚きでした!
ダンゴムシの生態は調べれば調べるほど興味深く、面白いので、もしもっとダンゴムシの事を知りたいという方は図鑑や直接観察などをして調べてみてくださいね。
今ダンゴムシ大量発生に頭を悩ませてる方も、調べれば駆除の方法がすぐにわかるので、そちらも見てみて下さい!
ライターMISAKI