皆さんはタガメの幼虫についてどれ程知っていますか?
そもそもタガメを知っている方はどれ程いるのでしょうか?
一応日本最大の臭く無いカメムシと言われている昆虫なんです。
今回はそんなタガメの生態や幼虫について詳しく紹介していきたいと思います!
最強水生昆虫?!タガメの生態について
まず名前の由良からですが、漢字で書くと「田亀」となります。
昔の人がタガメを田んぼで見つけた時に亀に似ている事から、この名が付けられたそうです。
タガメはカメムシ目コオイムシ科に分類される不完全変態型の昆虫です。
水生昆虫界の中では日本最大のカメムシと言われています。
タガメは北海道を除く本州、四国、九州などほぼ日本全国に広く分布しています。
外国では、朝鮮半島、台湾、中国にも生息しています。
体色は茶褐色で体の形は平べったい木の葉状、足には少し毛が生えていて水中で泳ぐ事が出来るようになっています。
基本的には、水田や水路や堀上などで生活しているので、都市部ではあまり見かける事はありません。
タガメは肉食なので、カエル・小魚・ザリガニなど水生/陸生の昆虫を好んで食べます。
1日のうちに十分な食事が取れなくて、獲物も見つからない場合は、共食いをする場合もあるんだそうですよ!
タガメの前脚は鎌状にかぎ爪になっていますが、これは獲物を捕獲しやすいようになっているそうです。
オスで50mm~65mm、メスで55mm~70mm程しかありませんが、自分よりはるかに大きい昆虫でも、そのかぎ爪で捕まえてしまうんです。
タガメの力はとても強く、昆虫類以外にヘビやカメなども捕まえて食べてしまう事もあります。
獲物を捕らえた後は、口先についている針のようなものを刺して麻酔と消化液を注入してから、餌を吸収します。
冬になると落ち葉や土の中に潜って越冬をします。
平均寿命は2年で長くても3年くらいは生きます。
タガメの幼虫の生態
タガメの幼虫の見た目は、体色が黄緑色で黒色の縞模様があるのが特徴です。
不完全変態なので、幼虫も成長も見た目に大きな違いは無いのですが、一つ言えるとしたら幼虫には羽が無い事です。
通常オスよりメスのほうが体格が大きいのも特長です。
タガメの幼虫は化学汚染に弱く、水が汚い場所では直ぐに死んでしまいます。
なので、タガメの幼虫が生息する場所の水は綺麗と言っていいでしょう。
エサは肉食なので小柄なメダカなどを良く食べるそうです。
興味がある方は是非タガメを捕まえて飼育してみてくださいと言いたいところですが、現在タガメは絶滅危惧種に指定されていて、飼育がかなり難しいので自然環境の下ででしか生きられないようになっています。
飼育を始めたけど直ぐに死んでしまったという声も良く聞きます…。
ちなみにタガメの死因としては、溺死・共食い・脱皮不全が一番多いそうです。
溺死や脱皮不全は仕方ないとしても、共食いは少し気になりますね。
エサとなる獲物がいなくなってしまうくらい水の汚染が進んでるという事ですもんね。
タガメ以外にも水の中で生活する生き物が安心して暮らせるように、私達も気を付けなければいけませんね。
タガメについてのまとめ
今回はタガメについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
タガメは生命力が強く40日~50日で成虫になるそうなんですが
そこまで命が持たないのは、とても残念な事ですね。
もし飼育をされる場合は、水の質や溺死しないように足場の確保を気を付けてあげて下さい。
そして餌やりが少し難しいのですが…食べ過ぎや逆に足りなくて共食いに発展する事がないように気配りをしてあげて下さいね。
水温は低くても大丈夫ですが水温の変化にも結構敏感に反応するので、水替えの時も気を付ける必要があります。
飼育にチャレンジする方は頑張ってください!
ライターMISAKI