人気の高い鳥として有名なヨウムには好かれる理由がいくつかあります。

しかしその需要の高さに反して飼育に制限があることや、ペットにする場合寿命にことも知っておく必要があるのです。

ヨウムの生態について

ヨウムとはインコの一種です。

そしてそのインコの中でも大型の部類であり、個体によって体の大きさに違いが大きいことも特徴です。

生息域は主にアフリカ大陸の西部で、森林地帯を好みます。

その地域周辺の森林であれば低地から高地にまで生息しており、ガーナやアンゴラ共和国、さらにはビクトリア湖やコンゴ民主共和国といった内陸部にも分布しています。

 

体長は30㎝、体重は数百グラム程度です。外見的特徴としてまず体の大部分が灰色をしていることや顔が白いといったことが挙げられますが、生息域や成長過程、栄養状態などによっては個体差が出てきます。

 

また、ヨウムは人間のように反抗期があるとも言われていて、1歳から2歳の頃に迎えるようです。

この時期には自己主張が強くなり攻撃的になることもあるので注意が必要です。

 

知能の高さも持ち合わせていますが、こうした反抗期はこの知能の高さとの関係もあるようです。

頭が良いため人の言葉も覚え、人が発した言葉を真似したり、毎日の生活でよく聞こえる音の真似もするようになります。

 

言葉の音を真似して発せられるだけでなく意味の理解も少しできるため慣れてくると人間とのコミュニケーションも取れるようになるようです。

ヨウムはこうしたことからも飼い鳥としての人気を確立しているのです。

ヨウムの寿命

実はヨウムの寿命はペットとしては非常に長く50年ほどであると一般的に言われています。

イヌやネコが10年から長くても20年程度の寿命であることを考えるととても長い付き合いになることが想像できます。

 

ペットとして飼ったものの飼い主の寿命のほうが先に来てしまう可能性も十分にあり得ます。

そのためヨウムをペットにしようと考える場合長期的な計画を持って判断しなくてはなりません。

ヨウムの取引制限

ペットとして需要が高く、飼育をすることも可能ですが近年国際取引に制限がかかるようになり、学術や研究目的でなければ商業取引の輸出入ができなくなりました。

このことは野生のヨウムに関しての制限であり人為的に繁殖された野生でないものであれば取引は可能です。

 

しかしながら登録証を持つ個体である必要があります。

こうした背景があるため、日本においてヨウムとの関りを持つ場合、ほぼ確実にペットと飼い主という関係性を持つことになります。

ヨウムも生活習慣病にかかる

ヨウムは栄養バランスが取れていないと体色の変化し、このことでわかることも多いです。

野生下におけるヨウムは種子や果実が主食ですが、ペットとなっている場合、野生と同じ環境を提供することは難しいです。

 

これは食事に関することのみならず、気温や湿度に関しても同様です。湿度の高い地域に生息しており、日本も比較的湿度の高い国なので湿気はそこまで問題にはなりませんが、エアコンを使う場合局所的に乾燥することもあるので気にかけてあげる必要はあります。

 

気温は20度から30度とやや暖かい体感が望ましいため、夏と冬には温度調節をしなくてはなりません。

ところでヨウムはバランスの取れた食事をしていないとカルシウムやビタミンA、ビタミンD3が欠けやすい鳥です。

 

ビタミンD3の生成は日光も必要と考えられているので必ずしも食事だけで体調が左右されるわけではなさそうです。

運動不足も体調不良の原因となり、このような状態が続くと生活習慣病にかかってしまうこともあります。

ヨウムの健康寿命を延ばす

寿命は50年と長いです。

しかし環境によってそれは変化し、体調不良のまま長く生きるのも酷なので飼育する場合にはヨウムの性質をよく理解することが重要です。

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