東太平洋上の赤道下にあるガラパゴス諸島。

当記事ではそこに棲むガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナについて紹介します。

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ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの生態

ガラパゴスリクイグアナは、有鱗目・イグアナ科・リクイグアナ属に分類されるトカゲです。

ガラパゴス諸島のサウス・プラザ島、サンタ・クルス島、セイモア・ノルテ島、フェルナンディナ島の固有種でもあります。

 

ガラパゴスリクイグアナの全長は100~120センチ、頭胴長は40~55センチ。

体重6~13キロになります。

背面の色彩は、赤や黄色みを帯びた暗褐色です。

 

また、頸部からノドにかけて白い個体が多くみられます。

ちなみにガラパゴスリクイグアナの繁殖様式は卵生です。

 

繁殖期は生息する島によって異なり、イサベラ島、サウス・プラザ島では1月、フェルナンディナ島では6月、サンタ・クルス島においては9月から繁殖します。

ガラパゴスリクイグアナのオスは、それぞれ縄張りをもっています。

 

繁殖期になるとオス同士で頭部を押しつけあって争います。

メスはオスの縄張りに侵入してペアを形成し、交尾します。

 

8~15年で性成熟し、寿命は60年以上といわれています。

一方、ガラパゴスウミイグアナは、水中の海藻だけを食べて生きています。

 

短くて丸い鼻と小さく鋭い歯で、岩から海藻をこすり取るようにして食べます。

また、縦に平たい尾を使ってワニのように泳ぎます。

 

ガラパゴスウミイグアナには長く鋭いツメがあり、流れの激しい海中で岩にしがみつけるようになっています。

ガラパゴスウミイグアナの体色は、ガラパゴスリクイグアナの黄色っぽい体色に比べて、暗い灰色に変化しています。

 

これは太陽光をより吸収しやすくするためだといわれています。

また、海藻を食べるうちに塩分が体内にたまるので、これを排出するための腺が鼻孔にあります。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの生息域

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナは、ガラパゴス諸島のサウス・プラザ島、サンタ・クルス島、セイモア・ノルテ島、フェルナンディナ島の固有種です。

ガラパゴスリクイグアナは、サンチャゴ島やバルトラ島にも生息していました。

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ただし、サンチャゴ島のガラパゴスリクイグアナは、ヤギによる植生の破壊によって絶滅、バルトラ島のガラパゴスリクイグアナは、第二次世界大戦時の狩猟により絶滅しました。

 

もともとガラパゴス諸島には、このガラパゴスリクイグアナしかいませんでしたが、異常気象により陸の植物が減ったため、一部がエサを求めて海へ逃げていきました。

それが後にガラパゴスウミイグアナとなりました。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの名前の由来

ガラパゴスリクイグアナは、ガラパゴス諸島の陸に生息していることがその名前の由来です。

また、ガラパゴスウミイグアナは、ガラパゴス諸島の海に生息していることがその名前の由来です。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの食性

ガラパゴスリクイグアナは、おもにウチワサボテン類の花や果実を食べます。

また、昆虫やカニ、鳥類の死骸も食べることもあるようです。

 

ガラパゴスリクイグアナは、ウチワサボテンの茎をトゲとともに食べ、消化できないトゲはそのまま排泄します。

ガラパゴスウミイグアナは、岩場に住んでいて、海中の岩についている海藻などを食べます。

トカゲ類では、本種のみが潜水しながら海中で採食をおこないます。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの益害

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナが人間に与える益害はありません。逆に人間によって大きな被害を被っています。

ガラパゴスリクイグアナは、人為的に移入されたイヌやネコによる捕食、ヤギによる生息地の破壊などによって生息数が激減しているのです。

なお、ガラパゴスウミイグアナは、大航海時代に食用とされました。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナの人間との関り

セイモア・ノルテ島のガラパゴスリクイグアナは、バルトラ島において第二次世界大戦時に駐留したアメリカ軍により絶滅の危機に瀕した本種を、1930年代に人為的に移入したものです。1950年代に絶滅したバルトラ島には、その後再び戻されています。

 

また、ガラパゴスリクイグアナはエスパニョラ島にも生息していますが、移入されたものであるかは不明です。

ちなみにサンチャゴ島に生息したガラパゴスリクイグアナは、人為的に移入されて野生化したブタによって19世紀末に絶滅しました。

ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナのまとめ

以上、ガラパゴスリクイグアナとガラパゴスウミイグアナはいかがでしたか?

人間が持ちこんだイヌやネコ、ブタにまで食べられてしまうなんて、しかもそのことによって絶滅してしまうなんて、ちょっと複雑な気持ちになりますよね。

(ライター ジュン)

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