赤とブルーのラインが綺麗なカージナルテトラ。

小型の熱帯魚で、熱帯魚飼育の水槽を綺麗に彩ってくれる存在です。

そんなカージナルテトラについてのお話です。

カージナルテトラの特徴と生態

カージナルテトラはカラシン目カラシン科のアマゾン川流域のオリノコ川、ネグロ川に生息しています。

体長は4~5㎝ほどで、身体の上半分の頭部から尾ビレにかけてメタリックブルーのラインが入り、下半分は全体が赤っぽい色をしています。

 

同じ熱帯魚のネオンテトラと似ていますが、カージナルテトラは下腹部の赤い部分の面積が広いことと、ネオンテトラと比べるとやや大柄であることが特徴です。

日本で流通しているものの多くが、現地で採取された個体で、違う種類の熱帯魚が混在して売られていることも多い種類です。

 

コロンビアから輸入された個体は青のラインが短めだったり、全体的にゴールドが施されているなどの種類の違いがみられます。

また、品種改良されたアルビノ個体やプラチナカージナルテトラと呼ばれるものも存在します。

カージナルテトラの飼育

性格は穏和で他の熱帯魚との混泳も出来ますが、体調が15㎝を超える個体には捕食されてしまう場合もあるので、注意が必要です。

飼育は比較的容易で、値段も安価で入手できるため、季節を問わず人気のある種類ですが、繁殖は難しいと言われています。

 

カージナルテトラの適した水温は24~28℃程。

水温が低すぎると白点病にかかりやすくなるので、温度管理はヒーターなどでの調節が必要になります。

 

水質は弱酸性~中世でPHは6.5~7程です。

エサは熱帯魚のエサなら食べますが、口が小さい為、顆粒タイプをオススメします。

 

アカムシなどの生餌は人工飼料よりも水が汚れやすくなり、水槽内の掃除を頻繁にしなければならなくなるので、オススメできません。

何らかの不具合でエサを与えられなくなっても、1週間程度は生きることが出来ると言われています。

 

似ているネオンテトラよりも丈夫で、初めて熱帯魚の飼育を擦る方はカージナルテトラの方をオススメします。

繁殖はメスが底に卵をばらまくように産み、オスがそれに受精させるというスタイルで行われます。

卵の大きさも非常に小さく、すぐに他の個体に捕食されてしまうので、混泳下での繁殖はほぼ不可能です。

 

カージナルテトラ単独で飼育していたとしても、良いタイミングでメスが産卵した卵を取り出し、繁殖用の水槽に移すか、お腹の大きなメスとオスを取り出す必要があります。産卵が行われ、オスがその卵に上手く受精したら、再び成魚を本来の水槽に移すという上級テクニックが必要になります。

 

また、例え上手く受精卵を確保できたとしても、卵の孵化率が低い為、繁殖は難しいと言われています。

万が一受精が上手くいった場合はエアレーションを続けてください。

じきに稚魚が誕生します。

 

稚魚は生まれてすぐに成魚と同じエサは食べられません。

稚魚にはインフゾリアや稚魚用の配合飼料などが売られていますので、そちらを与えるようにしましょう。

カージナルテトラの値段

カージナルテトラはペットショップやインターネットなどで、50匹で1500円程度で販売されていたり、1匹200円ほどで販売されていたりと、値段には幅があります。

魚の状態の良しあしによってある程度値段が決まっているようです。

野生種か養殖種化によっても違いがあり、信頼できるペットショップなどで購入するのがベストと思われます。

カージナルテトラの寿命

上手に飼育することが出来れば、寿命は4~5年と言われています。中にはそれ以上飼育したという記録も残っています。

カージナルテトラの生態と寿命に関するまとめ

カラシン目カラシン科のアマゾン川流域のオリノコ川、ネグロ川に生息している。

体長は4~5㎝ほど。

 

性格は穏和で他の熱帯魚との混泳も出来る。

上手に飼育することが出来れば、寿命は4~5年またはそれ以上。

(ライター ナオ)