「ラブバード」としてコザクラインコと人気を二分する「ボタンインコ」。
ラブバードとは、パートナーに対してとても深い愛情を持つ鳥の事です。
今回はそんなボタンインコの生態や寿命について、そして飼育を考えている人向けに「コザクラインコとの比較」などをまとめてみたいと思います。
ボタンインコの生態・寿命
ボタンインコの生息地は、アフリカ南部のタンザニア、頭部ザンビア、北西部モザンビーク、北部ローデンシアなどです。
大きさは13㎝ほどで体重は30~50gの小型の鳥。
いくつかの種類がおり体色は様々ですが、どれもカラフルで鮮やかな色彩をしています。
全体的な特徴としては、白いアイリング(目の周りがぐるっと白くなっています)、赤みがかったクチバシです。
クチバシは鋭く、かまれてしまうと出血する場合もあるので注意してください。
突然噛みつくこともあるので、病院でクチバシの先をカットしてもらうと安心です。
ただしクチバシには血管が通っているので、自己判断でカットするのはやめましょう。
性格は基本的には穏やかで、「ラブバード」と呼ばれるだけあって一羽飼いの場合は飼い主にも良く懐きます。
しかしその反面、やきもち焼きで寂しがりやな一面があり、コミュニケーション不足が問題行動の原因になることも。
鳴き声は甲高く声量もあるので、防音環境の整っていない集合住宅などでは飼育が難しいかもしれません。
やきもちを焼いたりストレスがたまると大声で鳴き出すことがあります。
平均寿命は10年ほどと言われていますが、飼育環境が良ければ15年以上生きることも珍しくありません。
長いものでは20年以上生きた個体もいるそうです。
コザクラインコとの比較
同じように小型で手に入りやすく、値段も安価なラブバードとういことで、「コザクラインコ」と「ボタンインコ」どちらを飼おうかと迷う人は多いようです。
そんな人のために、両者の比較をしてみました。
大きさ
大きさはボタンインコよりもコザクラインコの方がわずかに大きく、体型もふっくらとしているものが多いです。
ただし、大きさには当然個体差があるので、ほぼ同じくらいと考えても良いでしょう。
飼育設備にも特に差はありません。
性格
性格はボタンインコの方が神経質なので、若干手がかかると言われています。
ただし、ボタンインコはコザクラインコよりも愛情深いとも言われているので、べったりと懐いて欲しい人にはボタンインコの方がいいかもしれません。
個体差も大きいので、一概には言えませんが…。
鳴き声
どちらも体の割には大きい声を出しますが、コザクラインコの方が若干甲高い(金属をひっかいたような)鳴き声です。
しかし鳴く頻度に関してはボタンインコの方が多いと言われており、どちらがうるさいと感じるかは人それぞれといったところですね。
人のまねをしてのおしゃべりは基本的にどちらも苦手ですが、ボタンインコの方が若干上手かな?という感じです。
以上3点の違いを上げてみましたが、どれも決定的なレベルでの違いではなく、個体差により簡単に逆転する程度のものです。
どうしてもどちらにしようか迷ってしまう、という人は、実際にペットショップなどでよく観察して、種類にこだわらず自分に合った個体を探すのが得策でしょう。
ボタンインコについてのまとめ
ボタンインコを含めたラブバード全般に言えることですが、「愛情深くよく懐く」というのは裏を返せば「嫉妬深いかまってちゃん」ということです。
愛情が深い分、コミュニケーションが不足するとストレスを溜めてしまうのです。
もしも一羽のみでの飼育をするならば、長時間家を留守にしたりする人にはあまり向いていません。
コミュニケーションはあまりとれないけれどボタンインコを飼いたい…という人は、2羽で飼育をするという方法もあります。
ただしその場合、飼い主は「パートナー」とみなされずあまり懐かなくなってしまうので、「観賞用」だと割り切りましょう。
(ライター もんぷち)