キツネの寿命ってどのぐらいなのか知っていますか?
キツネは”きつねうどん”や”きつねそば”などの名称に使われたりしていて日本人に親しまれています。
ですがキツネについて、意外と知らないことがたくさんあるようです。
キツネの生態と気になる寿命についてご紹介していきたいと思います。
キツネの生態
「キツネ(狐)」は、哺乳綱ネコ目イヌ科イヌ亜科の哺乳類動物です。
イヌ科に属しているだけあって、キツネは犬の仲間です。
日本では北海道にキタキツネ、本州・四国・九州にホンドギツネが生息しています。
沖縄には野生のキツネはいません。
キツネはどんな環境にもすぐに馴れることができる能力を持っているので、雪の積もるところでも、砂漠でも、人間の住む町でも、どこでも生活することが出来ます。
キツネは犬の仲間なのに、群れを作らず家族のみで生活します。
父親キツネも育児に参加するので、現代で言ったらイクメンです。
メスは一度に5匹ぐらい子どもを産みます。
子どもは1歳になる前から獲物を捕まえる練習を始めます。
キツネの得意技はジャンプで、2mほど飛べるそうですよ。
シャンピングダイブしながら獲物を狩るのだそうです。
そして穴を掘るのも上手です。
捕った獲物を隠したり、穴の中で休憩したりしています。
キツネはお肉が大好きです!
鳥やウサギ、ねずみなどを食べます。
人間の住んでいるところにいるキツネは、人間の残した残飯や人間が飼っている鶏などを食べます。
海藻や蛇などを食べたり、穀物や蟹なども食べるキツネもいて、どこでも何でも食べます。
キツネの体重はオスで約6kg、メスで約5kgぐらいで、狼などのイヌ科の仲間よりも小型で、犬のような体型をしています。
ふわふわモフモフの皮毛と大きくてふさふさのしっぽがあります。
目はネコと同じ、縦長の瞳孔です。
一般的にキツネは茶色のような薄い茶褐色のようなキツネ色と呼ばれる色をしていますが、プラチナキツネのように銀色の毛色をしているキツネもいます。
キツネの性格
キツネの性格、実は・・・すっごく寂しがり屋なんです。
しかも臆病で警戒心が強く、とっても用心深いんですよ。
夜行性であるキツネは、夜になると寂しくてたくさん鳴きます。
一般的にキツネの鳴き声は「コンコン」と言われているのですが、実は高い声で鳴くのです。
その鳴き声が人間の女性が悲鳴を上げているような、寂しそうにすすり泣くような声にとても似ているのです。
お化けが出た!っと思われることもしばしば・・・(笑)
そのくせ、頭が良くて好奇心旺盛です。
キツネが安全だと思う時は、猫のように人間に近づいて甘えたり、餌をおねだりしたりもします。
キツネは良いヤツ?悪いヤツ?
日本では昔からキツネは化けることで知られていますね。
意地悪で、いたずらをしたりすると言い伝えられています。
実はアイヌでもキツネは化けていたずらをすると言われています。
キツネに化けた人間にイクラを食べさせるとキツネに戻るのだそうですよ。
ですがアイヌでは、災難を伝えてくれる獣とも言われており、日本では宇迦之御魂神(穀物の神)の使いとして神社で祭られていたりもします。
「キツネ」は良いやつなのか、悪いやつなのか・・・どちらなのでしょうね。
キツネの寿命
野生のキツネは一般的に10年ぐらいの寿命だそうです。
ですが、キツネは狩られたり、事故にあったりすることが多く、3~5年程の寿命だそうで、キツネの60%が1歳になるまでに死亡してしまうのだそうです。
ちなみに、キタキツネは6、7年の寿命で、アカキツネは3、4年ほどの寿命だそうです。
飼育下では10年以上生きることも多く、最長で15年生きたことも確認されています。
(ライター 雲呑)