世の中いろいろなカメがいるもので、ナガクビガメという首が長いに違いないと考えられるカメがいます。

以下はナガクビガメの首の長さや曲げ方、気になる首の収納法など、カメ目ヘビクビガメ科ナガクビガメ属のカメの「首」について特化した内容になっております。

ナガクビガメの生態

ナガクビガメ属のカメの中で、ポピュラーなのはオーストラリア東部などに棲息しているオーストラリアナガクビガメです。

他、パプアニューギニアなどにも棲息しているそうですよ。カメは一般に爬虫類なので卵から生まれます。

 

南半球の夏である12月頃に産卵され、1月から4月頃には孵化します。

孵化したナガクビガメの幼体は20mm~30mm程度です。体色は明るいオレンジ色をしているともいわれます。

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成長するに伴い、甲羅はつぎ目があまり見えにくい黒っぽい甲羅に、四肢は黒い事が多く鋭い爪をもった成体の姿になります。

体色や甲羅の形や色合いは棲息地域により変異があります。

 

動物食で魚類や貝類、カエルなどの両棲類などを食べます。

餌のある近くの河川などがある水辺に暮らします。

 

時折日光浴もします。ナガクビガメ属のカメでオーストラリアとニューギニアに棲息しているとされるチリメンナガクビガメは水棲のカメですが、オーストラリアナガクビガメは陸地を歩くのも好きなようで、気分の良い時などは陸に上がり場所を移動しているそうです。

臭腺をもち、不快になると臭いものを出すようです。地域によっては冬眠や夏眠もします。

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ナガクビガメの首と甲羅

ナガクビガメの特徴は首が長い事です。背甲は縦25cm程度の個体が多いようですが、首は30cmほどのびる種もいます。

首は甲羅と体の間のようなところに巻き付けるように仕舞います。カメの甲羅の部分は「背甲」といわれ、腹側は「腹甲」といわれます。

 

こういった首が長いカメは曲頸類といわれ、ナガクビガメが属するヘビクビガメ属とヨコクビ属のカメです。

彼らは南半球に棲息しています。そこまで長くないカメの首の収納法として、横から見ると縦に折り畳まれる場合もあります。

 

こういったカメは潜頸類などといわれます。どちらかというと普通のカメです。

どちらにしろカメの首は長く収納に個性が現れるようです。もちろんカメだからといって、甲羅の中に全てが収まるという訳ではありません。

ウミガメは四肢を仕舞わずに海を泳ぎますし、オオアタマガメの頭部は大きすぎて甲羅に入りません。

このようなカメの首や頭の作りについては餌を得る為などに棲息地域によって変化してきたと考えられ、甲羅についても基本的には身を守る為皮膚が硬化したものではないかともいわれます。

 

ナガクビガメも含め、カメの甲羅の具体的な素材は判然とせず、実は骨のような役割だともいわれたりします。

カメの甲羅は奇妙なものですが、今のところ甲羅がないカメはいないようですし、2億年ほど前から甲羅をつけたカメはいたようなので、カメにとって生存に必要不可欠なものだと思われます。

 

甲羅に強い衝撃を受けるとカメはひどく傷つきます。ナガクビガメも例外ではありません。

悪くすると死んでしまいます。

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ナガクビガメの首の特長

首が長い事により、ナガクビガメは水中にいながら首を伸ばして呼吸する事ができます。

カメは肺呼吸です。ナガクビガメも肺呼吸を行うようですが、捕食の際にも長い首は役立っているものと考えられます。ナガクビガメはあまり動かずに首を伸ばし魚をパックリ食べます。

 

結構食べるので飼育している場合は餌をあげ過ぎると甲羅から体がはみ出るほど肥満してしまいます。

ナガクビガメが長い首を伸ばしてこちらを見る様子はカメとは思えないほどで、ETを思わせるほどです。

 

カメは歯がありませんから、クチバシと呼ばれる餌を引きちぎるようなもので魚やカエルを食べています。

カメは昔からいたようです。甲羅の部分が化石に残りやすいそうで、カメの首は1億5000万年まえくらいには既に長かったといわれています。

 

ジュラ紀末期ごろです。太古の昔からカメは首を長くし甲羅を持って棲息していたものと考えられています。

ある研究によるとナガクビガメの先祖にあたる初期のナガクビガメの仲間は、他のカメのように首を縦にしており、全ての首を収納していなかったとするものもあるようです。

太古のナガクビガメたちは甲羅から首が出た状態で生存していた可能性が示唆されており、現在の頸部巻き付けスタイルに至った経緯は今もって謎に包まれているようです。

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ナガクビガメについて

思えばカメは変わった姿の動物です。カメのレントゲンをご覧になった事はありますか。

初めて見た時は衝撃的ですが、カメは脊椎動物ですから甲羅に沿うように背骨のようなものがあります。

 

その中には内臓があります。カメの本体ないし体に見える復甲は筋肉でもなく、肩の骨などが進化しているといわれます。

カメは脊椎動物でありながら胴体部分を支える腹筋や背筋はありません。

 

そのかわりなのか、長い首と甲羅があります。

ナガクビガメは首を背甲と腹甲の隙間に巻き付けるという、きわめてユニークなカメです。

(ライター:おもち)

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