年間スズメバチに刺されて命を落としてしまう方が多い恐怖のハチ。
日本に生息するスズメバチは海外のものと比べても大きいようで、海外から来た方が見たら驚くんだそうです!
どうやら、日本には天敵も少なく、餌も豊富にあるので巨大化してしまったんだとか。
そんなスズメバチですが、幼虫期についてしっている方は少ないのではないでしょうか?
今回はスズメバチの生態と特徴、そして幼虫期について紹介していきたいと思います。
スズメバチってどんな生き物?~生態と特徴について~
スズメバチの生態は、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫のうちスズメバチ亜科に属するものの総称です。
全国で最も被害件数が多く、また重症例が多い危険なハチと言われているのは、「オオスズメバチ」「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」「ヒメスズメバチ」「モンスズメバチ」「クロスズメバチ」「チャイロスズメバチ」「ツマグロスズメバチ」「ツマアカスズメバチ」の9種類が挙げられています。
これらのスズメバチは、攻撃性・毒性・威嚇性が高いと言われています。
日本には大きく分けて大型のスズメバチ属・中型のクロスズメバチ属・小型のホオナガスズメバチ属の3つに分けられていて、約17種類のスズメバチが生息しています。
生息地は全国各地に広く分布していますが、主に北海道・本州・四国・九州・沖縄本島・奄美大島に多く生息しています。
巣作りする場所としては、基本的に山間部や森林などの餌となる昆虫が沢山居る場所に作りますが、中には民家の屋根裏などの人間に近い場所で巣作りするものもいます。
スズメバチの働き蜂が活発に活動する時期は7月~10月頃で、この時期は一年の中で一番数が多くなる時期です。
女王罰は秋ごろに産まれて、オス蜂と交尾をして越冬をします。
スズメバチのオスは生殖活動をするだけで毒も持っていなく、ある意味役立たずな存在です。
オスは交尾をしたら、後は死んでいくだけなのでちょっと可哀想にも思えますね…。
その反面メスは良く働き巣作りもせっせと行います。
そして、毒を持っているのはメス蜂で攻撃性が強いのもメスです。
冬には働き蜂もすべて死んでしまい、女王蜂は木の間などの暖かい場所で暖を取りながら冬を越します。
なので冬場はスズメバチの巣に近づいても大丈夫です。
春が来ると、女王蜂は皆が住めるように巣作りを再開し、冬が来る前に産んでおいた子供たちのお世話を始めます。
子供がある程度育てば、また産卵をし子孫を増やしていくのです。
スズメバチの幼虫期~スズメバチの雑学~
スズメバチの幼虫は育房の中に頭を下にしてぶら下がっていて、成虫が運んでくる餌を食べて成長していきます。
育房の中にいる間は、脚も眼も退化しているので動き回ったりする事はありません。
卵からかえった幼虫は4回~5回の脱皮を繰り返し、幼虫になります。
体の特徴としましては、頭部には丈夫な大顎がありますが嚙合わせることは出来ないようになっています。
なぜなら、事前に成虫が餌を噛み砕いて食べやすくしてくれているので噛む必要が無いからです。
幼虫はお腹を空かせると。この大顎で育房の壁をこすってガサガサと音を立てて成虫に餌を要求します。
幼虫の体の中央に黒い筋がありますが、これは消化管で幼虫は蛹になるまで排泄物を出さずため込んで蛹になる直前にまとめて排出する仕組みになっています。
幼虫の期間を終えて蛹の期間も終えたら、立派なスズメバチになります。
スズメバチについてのまとめ
今回はスズメバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
幼虫について調べていると、成虫がすごく子育て熱心なのが分かりますね。
もっと詳しく知りたい方は、図鑑などを参考に調べてみてくださいね。
ライターMISAKI