クサウオという名前の魚を知っていますか?

シンカイクサウオの生態

シンカイクサウオはカサゴ目クサウオ科に属する魚類の一種です。

深海6,000m以深の超深海層に分布しており、海溝の海底付近で生活している底生魚です。

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深海魚の中でも深い領域で暮らす種類で、同じ領域にはクサオウ科のいくつかの種類とヨミノアシロという種類が生息するのみ。

現在までわかっている生息域としては太平洋北西部の海溝の深部、日本海溝、千島海溝の6,156~7,587mの範囲。

世界で最も深い海に棲む魚の一種です。

 

体は柔軟でブヨブヨしていて、頭部は大きめですが尾部はすぼんでいて、尻すぼみのような形をしています。

シンカイクサウオを上から見ると、その形はまるでオタマジャクシのよう。

 

体長は10~20㎝程度、最大のものは23.8㎝という記録があり、35㎝に達する個体もいたのだそう。

体は淡桃色で半透明、内臓の一部は透けて見えます。

黒くて小さい目もあります。

映像での調査によると、シンカイクサウオは17匹程度で生息していて、エサとして設置されたサバに群がるヨコエビを活発に遊泳しながら捕食していたのだそう。

それまで深海部で魚たちは活発な運動を避け、生息密度も低いと考えられてきたが、その考えを覆すこととなって観察者たちを驚かせたのだとか。

 

シンカイクサウオが家族単位で群れをなし、子育てを行うかもしれないという可能性も考えられると言われています。

深海の魚に共通して言えることですが、詳しい生態や体のメカニズムなどはまだ分かっていません。

シンカイクサウオに関しては、今後ますます新事実の発見が期待される種類でもあります。

新種のクサウオ

2014年には新たにクサウオ科の魚が深海8,145mから見つかりました。

当時、2008年に7,703mから見つかったシンカイクサウオを遥かに超える深海での映像ということで話題を呼びました。

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シンカイクサウオと違うのは、ヒゲがついているという点で、形態も若干違うといわれていますが、詳しいことはわかっていないようです。

日本のクサウオ

日本でクサウオと言われる魚はスズキ目クサウオ科に分類される魚で、北海道から長崎、瀬戸内海、東シナ海、黄海に生息しています。

体長は50㎝前後で、水深121m以浅で捕獲されています。

 

食性は肉食で、主に甲殻類や魚類を食べています。

福島県では冬の12~3月にかけてが旬の産卵時期で、刺し網漁や底引き網漁などで漁られています。

 

クサウオという名前の由来には2つの説があって、ひとつは石川県の方言でつまらないもの、とか役にたたないものというところからきているという説。もう一つは体表が草色をしているからという説があります。

 

福島県では刺身で大根おろしやポン酢をかけて食べるのが一般的で、他には煮つけや唐揚げ、軽く干したものを焼くなどして食べられていますが、他の地域にはほとんど流通していないようです。

 

稀に関西方面に出荷されるときは「むきどんこ」や「みずどんこ」などの名前で出荷されているそうです。

卵巣も美味で、煮つけることで食べられているそうです。

クサウオのまとめ

シンカイクサウオは水深6000~7000mの深海に生息している深海魚。

深海のエビや甲殻類などを捕食指定暮らしている。

 

長年深海の魚は不活発で単独で行動することが多いと言われていたが、映像には17匹のシンカイクサウオがエビを活発に捕食している様子が映し出された。

クサウオはスズキ目クサウオ科に分類され、浅瀬から深海まで幅広い範囲に生息している種類で。

 

2014年に8000mを超える深海でクサウオの新種とおもわれる魚の動画が撮影された。

日本には浅瀬にクサウオが生息していて、福島県の一部の地域では食用にされている。関東には「むきどんこ」や「みずどんこ」などの名前で出荷されることもある。

(ライター ナオ)

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