ウーパールーパーと聞くと皆さんは白くてどこか素っ頓狂なあの生き物を思い出されますよね?

でも、実はあれはペット用に品種改良されたもの。つまり、もともとの種のアルビノなんです。

実際のウーパールーパーは・・・というと!?

ウーパールーパーの本当の姿と生態、寿命についてまとめてみました。

ウーパールーパーの特徴と生態

ウーパールーパーは正式名称をメキシコサラマンダーと言い、両生鋼有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される生物です。

ウーパールーパーという名前はあくまで流通名。

 

分布はメキシコのソチミルコとその周辺で、固有種です。

全長は10~25㎝、メスよ入りもオスの方が大型になります。

 

胴体は分厚い皮膚で覆われていて、表面は滑らかですが、粒状の突起がある個体もいます。

左右に3本ずつ外鰓があり、背面の体色は灰色で、黒褐色の斑点が入っています。

 

肢は短く、指は扁平で先端部分は尖っていますが、水掻きはあまり発達していません。

ヨウ素が少なく、水温の低い環境を好み、幼体のまま変態せずに成体になります。

 

食性は動物食で、魚類、昆虫、甲殻類、ミミズなどを食べ、共食いも行います。

 

繁殖形態は卵生で、11~翌1月に水草などに1回200~1000個の卵を産みます。

ウーパールーパーの寿命

ウーパールーパーの飼育下の寿命は5~8年と言われていますが、上手に育てると10年以上生きる個体もいるそうです。

野生下での原種であるメキシコサラマンダーの寿命は10~15年だそうなので、飼育下ではやはり、ウーパールーパーにストレスを与えてしまっているのか、それともアルビノの限界なのか・・・・

ウーパールーパーの飼育

ウーパールーパーの飼育はアクアリウムで行われます。

比較的水質の悪化や高水温に対する耐性もあると言われていますが、ろ過などをして清涼な水質を維持するに越したことはありません。

 

隠れ家として流木や岩などを一緒に設置したり、水草を植え込むことをオススメします。

エサは魚類やエビ、ユスリカの幼虫などを与えます。

 

ウーパールーパー専用の配合飼料も市販されているようですが、動物食の魚類用の配合飼料でも飼育できます。

現在ウーパールーパーは品種改良が進み、ゴールデンやイエロー、マーブルやブラックなどのカラフルな種が増えています。

 

いずれも500円前後が相場で、比較的購入しやすい価格で販売されています。

数匹を飼って水槽内を華やかに彩るのも楽しいかもしれません。

でも、その場合はしっかりとそれぞれの個体が隠れられるシェルターを設置してくださいね!

基本的に彼らは集団が苦手ですから。

空前絶後のウーパールーパーブーム!?

実際に実物は見たことがなくても、誰もが一度は聞いたことのあるウーパールーパー。

それは、過去に日本でウーパールーパーが一大ブームになった時期があったからです。

それは1985年のこと。

 

即席焼きそばの「日清焼きそばUFO」のCMにウーパールーパーが登場したことがきっかけです。

その後、ウーパールーパーはキャラクター化され、ウーパーダンシングなどの曲もリリースされました。

アニメ化やCMソングなど、ウーパールーパーという名を日本中に広めたのはこの時期になります。

ウーパールーパーの生態と寿命のまとめ

両生鋼有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される。

ウーパールーパーという名前は流通名で、原種の正式名称はメキシコサラマンダー。

ウーパールーパーの寿命は飼育下で5~8年程。

 

野生下での原種であるメキシコサラマンダーの寿命は10~15年。

アクアリウムで比較的簡単に飼育することが出来る。

現在はアルビノ意外にも様々な品種が改良され販売されている。

(ライター ナオ)