「アカヤスデ」って知っていますか?
アカヤスデは体の赤色が特徴のヤスデです。
家の中にも侵入してくることもあり、とても気持ち悪いです。
アカヤスデの生態と駆除方法について、詳しく調べていきたいと思います。
アカヤスデとは?
「アカヤスデ(赤馬陸)」とは、節足動物門倍脚綱オビヤスデ目ヤケヤスデ科に属しています。
日本の本州中部~西日本に生息していて、森林や農村地、民家の近くでよく見ることができます。
アカヤスデの体長は2~3センチぐらいです。
丸い紐のような形をしています。
体の色は黒褐色で、赤色の線がたくさん入っています。
足は黄色です。
頭と胴節があります。
胴節は20個です。
歩肢はオスが30対でメスが31対です。
頭には2本の触角があります。
アカヤスデに触れると、アカヤスデの体は渦巻き状になります。
アカヤスデは4~11月まで発生します。
特に梅雨になると大量に発生します。
アカヤスデは春に交尾します。
5月頃に数百個の卵を土の中に産みます。
アカヤスデの赤ちゃんは、胴節が7個、歩肢は3対です。
7回脱皮して、生まれた翌年に成体になります。
アカヤスデは腐植質を食べます。
腐植質を食べて土に返してくれるので、ダンゴムシ同様、自然界では益虫とされています。
ですが、アカヤスデは臭い体液を出します。
この体液にはシアンが含まれているので、アカヤスデを口に入れたりすると危険です。
アカヤスデの体液が皮膚にたくさん付いた場合は、痛みを感じたり水泡ができる場合もあります。
また、目に体液が入ると、結膜炎や角膜炎を起こす恐れがあります。
ヤスデの駆除方法
家の中に侵入してきたアカヤスデはスプレー式の殺虫剤で駆除しましょう。
死んだアカヤスデは体の体液を出している場合があるので、素手で触れるのは避けて処分しましょう。
庭などにアカヤスデが発生する場合は、殺虫剤を散布して駆除しましょう。
アカヤスデが大量発生する場合は、専門の業者さんに原因を突き止めてもらい、駆除してもらいましょう。
アカヤスデの発生を予防する
アカヤスデはブロック塀や壁を簡単に登ります。
そして、ちょっとした隙間などから家に侵入します。
アカヤスデを家に侵入させないように、対策することが予防につながります。
家の周りや植木鉢の周りなどに殺虫剤を散布することで、侵入予防になります。
玄関や窓枠に殺虫剤を散布しておくとより効果があります。
また、アカヤスデが生息しにくい環境を作ることも大切です。
アカヤスデは落ち葉の下やがれきの下などの湿気の多い場所を好みます。
家の周りの雑草は除草し、落ち葉などは放っておかずに定期的に掃除をしましょう。
アカヤスデの駆除に効果のある殺虫剤
「シャットアウトSE」
粉剤タイプ
ヤスデやムカデ駆除で定番の駆除剤で、即効性と持続効果があります。
「ムカデ用エアゾール」
スプレー式
家の中に発生した場合や、小さな隙間などにも使えます。
「虫コロパー」
粒剤
用水路周辺で使用する場合は注意が必要ですが、駆除効果は抜群です。
他にも「クリーンショットB」「ノックダウンダスター」などのヤスデ用の殺虫剤はアカヤスデに効果があります。
アカヤスデの駆除方法についてのまとめ
アカヤスデの生態と駆除方尾法について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アカヤスデは家に侵入してくることがあります。
家で駆除する場合は、市販で売られているヤスデに効果のある殺虫剤で駆除しましょう。
また、庭などにヤスデが発生する場合は、粒状の薬剤を散布しましょう。
アカヤスデが発生しないように、アカヤスデの生息しにくい環境を作ることが予防になります。
(ライター 雲呑)