半透明な体が特徴の「クリオネ」

見ていると、とっても可愛いらしい姿に癒されますよね。

 

そんなクリオネですが、クリオネは鑑賞するだけではなく、食べることもできるのでしょうか?

クリオネが食用できるのかどうか、クリオネの生態と共に紹介していきたいと思います。

クリオネとは?

「クリオネ(Clione)」とは、軟体動物門腹足綱裸殻翼足類ハダカカメガイ科、ハダカカメガイ属の巻貝です。

子どもの頃は貝殻を持っていて、大人になると貝殻がなくなります。

クリオネの体長は3センチぐらいで、頭とお腹があります。

体は十字架のような形で、半透明です。

透けた消化器官が赤く見えます。

 

体の前のほうには足があり、足を動かしながら泳ぎます。

頭にはバッカルコーン(口円錐)と呼ばれる触手が6本あり、これを使って捕食します。

頭からバッカルコーンを出して、獲物を摑んで栄養を吸います。

 

この捕食の様子は、天使が悪魔に豹変した様だと、インターネット上で話題となっています。

気になる方は調べてみてくださいね。

クリオネは飼育できます。

 

しかも飼育方法は簡単です。

ペットボトルか蓋の付いた瓶に、クリオネと海水を入れて、冷蔵庫に入れておくだけでOKです。

 

たまに、5~10分程度なら、冷蔵庫から出して観察できますよ。

クリオネの可愛いさに癒されます~。

クリオネと呼ばれている種類

ハダカカメガイ(裸亀貝)

北海道の海の沿岸で一年中見ることができます。

日本でクリオネと言ったら、ハダカカメガイです。

ダイオウハダカカメガイ

北極海や北大西洋に生息しています。

体長は10センチぐらいで、世界最大の大きさです。

ナンキョクハダカカメガイ

南極海に生息しています。

ダルマハダカカメガイ

オホーツク海に生息しています。

体長は8ミリぐらいで、小型です。

幼形成熟します。

クリオネの新種

2017年、世界で5種目のクリオネの新種が発見されました。

富山大学大学院の教授達が捕獲したそうです。

 

体長は5ミリぐらいで、世界最小です。

楕円形の体型をしています。

 

富山湾を中心とした、日本海の固有種らしいのです。

新種のクリオネの学名や和名は考え中で、決定した後には富山県の魚津水族館や、北海道の蘭越町貝の館でお披露目されるそうですよ。

クリオネは食用できる?

クリオネを食用された方がいらっしゃるようです。

まず、クリオネを生で食べた感想は、クリオネはニュルニュルしていて、口の中で逃げていくそうです。

 

生のクリオネを噛んでみると、まず、ガソリンやシンナーみたいな匂いが口の中に広がるそうです。

そしてかなり強い苦味もするそうです。

 

クリオネを湯引きしてみると、クリオネは小さく縮んでしまうそうです。

湯引きしたクリオネを食べてみると、ニュルニュル感はなくなって、ムチムチとした食感になるそうです。

 

味はやはり苦くて、シンナー臭いそうです。

この感想から、クリオネの食用はあまりおすすめできません。

とにかくシンナー臭がきついそうです。

 

食べた後も一時、シンナー臭が口の中に残るそうですよ。

クリオネは魚屋さんで購入することができます。

 

ですが、クリオネはあくまでも観賞用で販売されているんです。

クリオネは食用できなくはないですが、食用しない方がいいと思います。

クリオネは食用できるのかどうかのまとめ

クリオネが食用できるのかどうかについて、クリオネの生態と共に紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

クリオネは食用できないこともないですが、オススメできません。

 

クリオネを食べた方の感想も美味しくなかったようですしね。

クリオネは食用ではなく、観賞用として楽しみましょう。

(ライター 雲呑)