「ハサミムシ(鋏虫)」とは、お尻にハサミを持っている昆虫です。
ハサミムシは世界で1930種類以上、日本では40種類確認されているそうです。
日本に生息しているハサミムシの種類について紹介していきたいと思います。
ハマベハサミムシ
ハマベハサミムシは、一般的にハサミムシと呼ばれています。
ハマベハサミムシは、ハサミムシ科ハサミムシ亜科に属しています。
日本全国に生息しています。
4~10月に民家の荒地やゴミ捨て場、砂浜などで多く見ることができます。
湿った場所にある石の下や、海岸に打ち上げられている海藻の下が好きな場所です。
体の大きさは18~36mmで、体の色は黒色です。
翅はありませんが、ハサミを持っています。
植物の葉っぱや果物、動物の死体や生きた虫を食べます。
ヒゲジロハサミムシ
ヒゲジロハサミムシは、ハサミムシ科ハサミムシ亜科に属しています。
北海道を除く日本全国に生息しています。
4~11月に、林のなかの朽ち木の中や枯葉の下などで見ることができます。
体の大きさは18~30mmで、体の色は黒色です。
触角が白いのが特徴です。
コバネハサミムシ(キアシハサミムシ)
コバネハサミムシ(キアシハサミムシ)は、ハサミムシ科ハサミムシ亜科に属しています。
北海道を除く日本全国に生息しています。
4~10月に、平地や海辺などのゴミがたくさんあるところで見かけることができます。
体の大きさは11~15mmで、体の色は黒色です。
脚は乳白色で、触角の一部のみ白色です。
コブハサミムシ
コブハサミムシは、クギヌキハサミムシ科コブハサミムシ亜科に属しています。
日本全国に生息しています。
2~11月に山地の河原の石の下や、植物の上などで見かけることができます。
山地性の翅があるカミキリムシです。
体の大きさは12~19mmで、少し赤茶色がかった黒色です。
翅の先は黄褐色です。
オスのハサミが太くて短くて、かなり湾曲したのを”アルマン型”、細長くまっすぐなハサミは”ルイス型”といいます。
コブハサミムシは春になると渓流沿いの石の下で産卵するのですが、コブハサミムシの子どもは母親を食べてしまう性質を持っています。
この性質はコブハサミムシしか持っていません。
孵化した子ども達は、母親を食べて大きくなります(恐)
頑張って出産したコブハサミムシ母親は、自分の子どもに食い尽くされるんですね~。
オオハサミムシ
オオハサミムシは、オオハサミムシ科オオハサミムシ亜科に属しています。
河原や海岸の石の下や土の中に生息しています。
オオハサミムシの体長は18~30mmで、体の色は茶色です。
オオハサミムシのハサミの形は細長いです。
ハサミの内側には小さくて細かい歯が付いています。
クワガタのハサミによく似ています。
エゾハサミムシ
エゾハサミムシは、クギヌキハサミムシ科キノボリハサミムシ亜科に属しています。
日本全国に生息しています。
山地に住んでいるハサミムシなので、山地で見かけることができます。
エゾハサミムシの体長は15~20mmで、体の色は黒褐色です。
翅を持っています。
ハサミは細いです。
コブハサミムシにとてもよく似ています。
キバネハサミムシ
キバネハサミムシは、クギヌキハサミムシ亜科に属しています。
日本では北海道と中部以北の本州に生息しています。
4~10月に山地の花の葉の上や石の下などで見かけることができます。
体の大きさは12~20mmで、体の色は暗赤褐色です。
前翅の色は黄褐色です。
ハサミは細長いタイプと太くて短いタイプがいます。
ハサミムシの種類についてのまとめ
ハサミムシの種類について、一部ですが紹介しましたがいかがでしたか?
たくさんの種類のハサミムシがいますが、それぞれ特徴があるんですね。
ハサミムシが持っているハサミは角質でできているそうですよ。
面白いですね。
(ライター 雲呑)