オオスカシバという日本で一番美しい昆虫と言われる虫をご存知ですか?

知らない人はもったいない!

今回はオオスカシバについて詳しくお話しします。

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オオスカシバの特徴

オオスカシバは鱗翅目スズメガ科に分類される蛾の一種です。

学名はセフォノデス・ハイラスと言います。

日本では本州以南に生息しており、国外でもインド、スリランカ、東南アジア全域と幅広く分布しています。

体長は6~7㎝と蛾の中では比較的大型です。

 

成虫の身体は全身柔らかな毛で覆われていて、背中側は黄緑色をしています。

腹部は赤や黄色、黒を基調とした縞模様があり、腹部の先端は左右に割れたブラシにも似た毛が生えています。

 

その色合いが世界最小の鳥として知られるハチドリにそっくり。

主食は花の蜜ですが、口吻の長さは2㎝ほどしかないので、それ以上深い構造を持つ花からは蜜を吸うことが出来ません。

 

日中に大きさに差のある4枚の翅を動かしながら、前足では花を掴み、ホバリングして蜜を吸います。

幼虫は鮮やかな明るい緑色をしていて、イモムシの形をしています。尾部に軟性の角が1本生えているのが特徴です。

 

体長は50㎜程度でくちなしの葉を食べます。

鮮やかな緑色は蛹が近づくにつれて徐々にどす黒くなり、しわが多くなってきます。

 

どす黒くなったイモムシは土に潜って土や草の根などで繭を造り、そのまま越冬します。

成虫の発生時期は春後半から夏にかけてです。

オオスカシバのかわいさ

オオスカシバは透明感のある透きとおった翅が特徴です。

蛹から羽化したときには鱗粉のある翅も、身体が乾くと同時に翅をばたつかせて付いている鱗粉を全て落としてしまうことで、透明な翅を手に入れます。

 

翅の表面には微細顆粒が密集していて、光学的な効果が作用し、一般的な蝶などの翅よりも更に透明感が増して見えるのが特徴です。

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その透明感の高さから、天気の良い日や鮮やかな植物の中でホバリングしていると、翅が見えずに空中に止まっているようにも見えます。

 

翅の美しさに加えてフワフワとした毛並み、そして体にバランスよく配置された色とスタイリッシュな体つき、くりくりとした丸い円らな瞳はどこか漫画チックです。まるでこちらを見つめているかのような錯覚さえ覚えます。

 

しかも、刺したり、噛んだり、攻撃してきたりといった直接人間に害を及ぼすようなことは全くないので、可愛いことこの上ないのです。

しかも、飛ぶときには4枚の翅を非常に速く動かすことが出来、ハチやアブのような羽音もならして、自己アピールも満点です。

 

日本にはもともと熱帯地域のように派手な昆虫は少なく、いたとしても暖かい地域に限定されていましたりするのですが、比較的日本の広範囲でこんなカラフルな目をひく昆虫がいたら、人気が出ないはずがありません。

オオスカシバの害と天敵

そんな可愛いオオスカシバですが、くちなしを栽培している人にとっては、とても厄介な存在です。

幼虫はくちなしの葉や芽をやたら芽ったら食い荒らします。

オオスカシバの幼虫が数匹いれば、そのくちなしの木は1週間で丸坊主になってしまうとモアで言われています。

彼らの天敵は昆虫や鳥類です。

黄緑と赤、黄色と黒などの組み合わせは、本来自然界では有毒種である証。

 

警告色を身につけることで、彼らは必死に危険をアピールしますが、時には蜘蛛の巣にかかってそのまま捕食されてしまったり、翅が折れて地面に落ちて他の生きものに捕食されたりすることもあります。

 

その可愛さに惹かれ、飼育している人も多くいます。

飼育する際にはエサ切れに注意し、羽化する時には十分な広さのあるところで羽化させてあげるようにしましょう。そうでないと翅が傷つき、飛べずに一生を終えてしまいます。

(ライター ナオ)

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