寒くなると目にすることがなくなるアシナガバチ。

彼らは冬の間、どうしているのでしょう?

アシナガバチの越冬についてまとめてみました。

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アシナガバチの特徴

アシナガバチはスズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称です。

チョウや蛾の幼虫を狩り、かみ砕いて肉団子にして巣に持ち帰ります。

巣はスズメバチのように光沢はなく、素材は樹皮の繊維を素材とし、それに唾液由来のタンパク質を混入して作っているので強靭です。

熱帯地方には直径30㎝以上の大きな巣を作る種類もありますが、日本では10㎝程度。

アシナガバチは総じて大人しい性格で、巣にいたずらをしなければほとんど刺してくることはありません。

アシナガバチの一生

アシナガバチの女王バチは春にたった一匹で巣作りを始めます。

1~3の部屋を作るとすぐに卵を産みます。

 

女王バチは精子嚢と言われるところに溜め込んだオスの精子を使ったり使わなかったりすることで、雌雄を産み分けます

初めのうちは働きバチになるメスばかりを単為生殖で産み、巣作りと幼虫の世話をしてくれるハチを増やします。

 

6~8月にかけて沢山のハチが羽化するとハチの巣を一気に大きくなります。

メスの働きバチ達はせっせとエサを運び、幼虫を養います。その間、女王バチは繁殖のために必要なオスのハチを産みます。

 

10~11月頃になるとメスの働きバチ達は死に、オスの働きバチ達も新女王バチと交尾の後死んでいきます。

新女王バチは単独もしくは集団で木の洞や古い巣、民家の軒下などで越冬し、来春再び一匹での巣作りが始まります。

 

冬の間はただひたすらじっとしているだけ。身動きもとらず、飲まず食わずで春を迎えます。

この時期、間違って洗濯ものにアシナガバチがいたり、干した布団に紛れ込んでいたりするのは、新女王バチが越冬のために場所を探しているためなのです。

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アシナガバチの種類と特徴

世界に26属1000種類以上がいると言われ、日本だけでも3属11種類が生息しています。

セグロアシナガバチ

体長は20~26㎜程。

体の模様は黒の地に黄褐色の斑紋があり、日本では北海道以外の全国に分布していて、市街地などでも良く見られる種類です。

 

セグロアシナガバチは本来それほど驚異的な存在ではありません。

攻撃性はありますが、巣の1m付近まで近づいても襲ってはきません。

 

しかし、巣を揺らしたり、大きな音を出したりといった刺激を与えた場合は、襲ってくることもありますし、日本ではスズメバチに次いで被害の多いハチでもあります。

 

主な被害は6~8月の間で、巣を刺激して刺されるケースと、10~11月に巣を離れた新女王が民家の洗濯物や布団に潜り込んで、それを知らずに取り込んでハチを圧迫してしまったりした場合に刺されるケースがあります。

キアシナガバチ

体長は20~26㎜でセグロアシナガバチに並ぶ大型のハチです。

日本では全国に分布しています。

黒の地に黄色が目立ち、攻撃性はアシナガバチの中では強い方で注意が必要です。

フタモンアシナガバチ

体長は14~18㎜で、腹部に黄色い2つの斑があることから名前が付けられました。

北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布していて、里山など人家の回りなどにも普通に生息しています。

毒性は弱いですが、巣を見つけた時には刺激しないように注意が必要です。

コアシナガバチ

体長は11~17㎜、やや地味で小型の種類ですが、人家よりも林の低木の枝先や大きな葉の裏などに反り返った大きな巣を作ります。

日本では全国に分布しています。

キボシアシナガバチ

体長は12~18㎜で体色は黒色。

斑紋の大部分が赤褐色で、コアシナガバチとよく混同されますが、キボシアシナガバチの場合は腹部第二節いかには黄紋がないのが特徴です。

 

巣と繭の色は黄褐色で繭が巣から飛び出しているのが特徴です。

低地から山地に分布していて、樹木の枝や葉裏に営巣します。

 

樹高が低い杉などの植林地では密度が高くなることもあります。

ちなみに、ヤマトアシナガバチはキアシナガバチやセグロアシナガバチと共に集団で越冬する姿が目撃されています。

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