まっすぐに伸びる様子や割った時の様子など、日本語の慣用句の中でも頻繁に使われている

竹ですが、実は竹ってどれくらい大木!?になり、どれくらい伸びるの?という疑問を持ったことはありませんか?

一体竹の寿命はどれくらいなのでしょう?

竹の特徴と生態

竹はイネ目イネ科タケ亜科の中の木本のように茎が木質化する種類を言います。

タケは気候が温暖で湿潤な地域に分布していいて、アジアの温帯・熱帯地域に多く分布しています。

笹と竹ノ分布は北は樺太から南はオーストラリアの北部、西はインド亜大陸からヒマラヤ地域、アフリカ中部にも及びます。

地下茎を広げることによって生息域を広げ、一部の竹では周期的に開花すると言われ、開花すると竹林一帯が枯れることでも知られています。

 

ハチクやマダケと言われる種類は120年周期、孟宗竹の場合は60年周期ではないかと言われているが、はっきりしたことはわかっていません。

成長力が強く、ピークの時には1日で1メートル以上生長することもあり、家の中に竹の子が生えるという被害も少なくないのだとか。

 

残っている記録ではマダケで112㎝、モウソウチクで119㎝というものが残っているのだそうです。

 

またびっしりと根を張るため、放置された竹林で地滑りの発生がいくつも報告されたり、山地が竹林で覆われ、広葉樹や針葉樹の光合成が妨げられて森林自体が減少していくという問題が起こっている。

 

しっかりと乾燥されたものは色々な用途に使われ、繊維を利用した紙や竹炭としても利用され、その他飼料や建材、工芸品の材料などとしても用いられています。

竹の種類

タケの種類は世界で600種類とも1200種類とも言われていて、日本にも150種類あるいは600種類があると言われています。

これは学説による分類の違いですが、代表的なものはマダケ、モウソウチク、ハチク、ホテイチク、キッコウチク、ホウライチクなど。

竹の用途

タケの用途は実に様々。

中が空洞になっているので、管としての性質を強く持っていて、しなやか。

 

生長から3年目以降の竹を使うことが多く、伐採の時期は一般的に成長が休止している晩秋から秋にかけて行います。

引っ張りには強いが横からの力には破壊しやすく、加重を支えるのには向いていません。

 

そのまま乾燥させたり、火であぶったり、苛性ソーダで煮沸したり、油抜きをしたりとそれぞれ用途によって使い分けるのが一般的です。

東南アジアなどでは建築現場の足場として使われたり、調理器具や楽器などとしての用途もあります。

 

日本では工芸品の素材として使われており、大分県の別府竹細工や奈良県の高山茶筅など伝統工芸品の材料としても多く用いられています。

他にもうちわや扇子、和傘の骨、提灯、竹ひご、竹ペン、筆の軸、竹とんぼ等、釣り竿や生け簀としての役割もあり、日本では昔も今も生活の中に自然に溶け込んでいる植物です。

竹の寿命

竹の寿命は太いものほど長生きすると言われていて、10年とも20年とも言われています。

しかし、一本の竹ではなく、竹林自体にも寿命があると言われていて、マダケでは120年に一度、竹林一斉に花が咲き、その後全体が枯れると言われています。

 

モウソウチクは67年に開花したという例が2つほどあるだけで、その真意はわかっていません。

開花後は種子を実らせるというのが植物の一般的な考え方ですが、竹の場合は花だけが咲き、種子は実らないものもあるのだそう。

竹の花が咲くと悪いことが起こるという前触れ、などと昔から言われ恐れられてきたそうです。

竹の特徴と寿命に関するまとめ

竹はイネ目イネ科タケ亜科の中の木本のように茎が木質化する種類

アジアの温帯・熱帯地域に多く分布している。

 

1日で100㎝ほど伸びた記録もある。

寿命は10~20年程。

60~120年に一度花が咲き、竹林が消滅すると言われている。

(ライター ナオ)