皆さんは、シロナガスクジラをご存知ですか?大きいクジラで有名ですよね。

今回は、シロナガスクジラについてご紹介します。

シロナガスクジラの名前の由来?

シロナガスクジラは、ラテン語でクジラという意味のbalaenopteraとギリシア語で翼・ヒレという意味のpteron、ラテン語でネズミという意味のmusculusを合わせた語で『Balaenoptera musculus』と呼びます。

翼のように大きいヒレを持つクジラということになるのでしょうか。

ネズミという意味のmusculusは身体にある珪藻(けいそう)のことを指しているのではないかと思います。

 

日本では、江戸時代に長身のクジラということで、『ナガスクジラ(長須鯨)』と同名で呼ばれていましたが、海上に浮かび上がる時に白く見えるから、『シロナガスクジラ』と呼ばれるそうです。

シロナガスクジラの特徴って?

一番の特徴は、身体が大きいことです。現代の生き物の中では当然のことながら、恐竜時代の生物から考えても、最大級の生物です。

体長34メートルまでのものが観測されているそうです。

 

小さいものでも、20メートル以上はあります。

生息地によっても大きさは様々変化が見られ、南極だと30メートルを超えますが、北半球だと24メートル~26メートルが最大だそうです。

この違いは、食べる資源の豊富さによって異なると考えられます。

 

また、シロナガスクジラの性別によっても大きさが異なり、メスの方がオスより大きいそうです。

生まれたばかりの新生児は平均7メートルあり、この時点で大きく成長することが容易に想像できますね。

 

シロナガスクジラの特徴として、群れで行動しない点です。

基本的には単独かペアで動いているようです。ペアで動く場合も数メートル距離をあけて泳ぐそうです。

クジラ特融の技「エコーロケーション」

イルカやクジラなど、海の中で暮らす生物は特融の超音波で仲間とコミュニケーションをとっています。

それが、この「エコーロケーション」です。

 

この技は、遠くの仲間とコミュニケーションをとるだけではなく、遠くで何がどうなっているのか、まで見える仕組みがあるそうです。

 

シロナガスクジラは、このエコーロケーションによって、1600キロメートル離れていても会話ができると言われており、単独で行動する故に身に付いた特徴なのではないかと思います。

シロナガスクジラと人間の関わりについて

近年、先ほど記述しました「エコーロケーション」についても、人間が船を使って海を渡ることにより伝わりにくくなっているという現状があると言われています。遠くまで聞こえるはずなのですが、届かなくなってしまうようです。

 

また、現在絶滅の危機にも晒されており、乱獲はなくなったものの過去に鯨の漁が栄えていました。

当時は、シロナガスクジラの捕獲は難しく見送っていましたが、捕獲ができることがわかると捕獲対象となりました。

それ以外にも、環境破壊によって食べる資源の変動があると生き延びることが困難になってきます。

その点でも、絶滅を気にしていく必要があると感じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

意外と、シロナガスクジラについて知らないことがあったのではないでしょうか。

シロナガスクジラの天敵はシャチだけではなくヒトだとも言われています。

これから、シロナガスクジラを絶滅に追い込まないためにも検討していくべきことがたくさんありそうですね。

(ライター:Teyo)