秋の夜長を綺麗な声で楽しませてくれるキリギリス。

どこか儚げにも聞こえる彼らの声ですが、寿命は一体どれくらいなのでしょうか?

キリギリスの特徴と生態

キリギリスはバッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫です。

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体長は25~40㎜で、オスよりもメスの方がやや大きく、近畿から九州にかけて分布しているキリギリスの方が大きめの傾向にあります。

緑色を基調とする緑色型と、褐色を基調とする褐色型がいて、翅の長さも個体群によって長短の変異があります。

触角は長く、前脚には脚の直径よりも長い棘が列生しています。

 

オスは前翅に発音器をもち、メスは腹端に長い産卵器を持っています。

縄張りを持っているので、複数の個体が密集して生息することはありません。

 

陽当たりの良い草原を好み、同じ草むらに生息するトノサマバッタ等よりは草丈の高い草原を好みます。

危険を感じると死んだふりをして、葉の上から落下し、落ち葉の下に潜って身を隠そうとしたり、より深い方深い方へ逃げ込む性質を持っているので、なかなか姿を見ることはありません。

 

特にメスは鳴かないので、居場所を特定することが出来ず、採集には苦労が伴います。

鋭い大顎を持っていて、噛みつくと人間でも多少痛みを感じます。

 

3~4月に地中で孵化し、地上に脱出した初齢幼虫は草本上で生活を始めます。

初齢の頃は体が小さく、イネ科の草本植物の種子や花粉を食べます。

 

成長と共に、小型の昆虫なども捕食するようになり、時に共食いもします。

華奢な体に似合わず、縄張り意識は強く、侵入してくる個体には容赦なく攻撃をしかける凶暴さももっています。

 

6月下旬ごろになるまで脱皮を繰り返し、自分の抜け殻を食べて栄養源とします。

成虫に羽化した後、オスは前翅同士をこすり合わせて「ギーチョン」と鳴きます。

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これは他の昆虫同様に求愛の合図で、交尾を終えるとメスは尾の先端尾大きな産卵管を地面に突き刺して産卵します。

キリギリスの孵化には不明な点も多く、適切な温度の上下が適切な回数加わらないと孵化しないことがあるようで、孵化までの時間は年によって、1年のこともあれば、4年かかることもあるようです。

同じ秋の虫とはいえど、コオロギやスズムシと違って、飼育や繁殖の方法がしっかりと確率していない面もあります。

キリギリスの寿命

キリギリスの寿命は平均で2ヶ月ほどだと言われています。

遅くとも11月にはすべての個体が死んで、越冬することはありませんが、上手に飼育すると翌年の初頭まで生存することがあります。

特にメスの延命効果は顕著だそうです。

キリギリスと日本文化

日本の童話ではありませんが、「アリトキリギリス」は日本でも有名なイソップのお話です。

日本では江戸時代頃から「虫売り」という行商ビジネスがあり、スズムシやマツムシと並ぶ代表的な秋の虫でした。

 

竹製のかごには「ギス籠」という名前が付けられ販売されていました。

そのかごを縁側や店先につるし、キリギリスの鳴く声を聴くのは、江戸では夏の風物詩だったようです。

 

そのころはキュウリやナスを最低限の水分補給のエサとして飼育していたので、すぐに死んでしまうのが当たり前だったキリギリスですが、飼育方法が進歩すると、野菜だけでなく、穀類やドックフードなどを与えて、長期間飼育することが可能になりました。

現在でも虫好きの方たちは熱心にキリギリスを飼育しています。

キリギリスの生態と寿命に関するまとめ

キリギリスはバッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫。

キリギリスの寿命は平均で2ヶ月ほどだと言われている。

飼育環境が良いと、時にメスは長生きし、翌年の正月頃まで生きることがある。

(ライター ナオ)

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