我われにとって最も身近な爬虫類といえる二ホンカナヘビ。

ぽかぽかとした陽気の日などには、道端のブロック塀などで気持ちよさそうにひなたぼっこをする姿を頻繁に見かけることができます。

今回は、そんな二ホンカナヘビの飼育法を生態とともにみなさんにご紹介していきます。

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二ホンカナヘビの生態

二ホンカナヘビは、有鱗目カナヘビ科に属します。

最大全長は25cmにも達しますが、カナヘビは全長の三分の二を尻尾が占め、また体つきもほっそりとしているため、数字ほどの大きさは感じられません。

二ホンカナヘビの食性はほぼ完全な肉食性で、小型の昆虫や節足動物を捕食します。

 

二ホンカナヘビは北海道から南西諸島まで日本全土に広く分布していますが、その他にも北海道北部でみられるコモチカナヘビや対馬に生息するアムールカナヘビ、八重山列島の固有種であるサキシマカナヘビ、南西諸島の固有種であるアオカナヘビ、宮古列島の固有種であるミヤコカナヘビなど、二ホンカナヘビと合わせて6種のカナヘビがここ日本に生息しています。

二ホンカナヘビの捕獲方法

二ホンカナヘビはもっとも身近な爬虫類ということもあり、ペットショップなどではほとんど取り扱っていません。

そのため、二ホンカナヘビを手に入れるには自然の中で採取するしかないのですが、野山や住宅街を問わずどこにでも生息しているため、発見は容易です。

 

具体的には、変温動物であるカナヘビが体を温めるためひなたぼっこを行う、晴れた日の午前中(なるべく早い時間帯)に探索を行えば、すんなりと見つけられるはずです。

捕獲する際に尻尾をつかむと自切してしまいますので、胴体の部分をやさしく包みこむように捕まえてください。

二ホンカナヘビの素早い動きについていけない、という方は虫アミを用いると良いでしょう。

二ホンカナヘビの飼育に必要なものは?

無事に二ホンカナヘビを捕まえることができたら、いよいよ飼育の準備です。

まず飼育容器ですが、カナヘビは活発に動きまわる性質があるため比較的大きなケージを用意する必要があります。

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1匹であれば大型のプラケースで飼育可能ですが、複数匹飼育をする場合には60~90cm程度の爬虫類用ケージを準備してください。

また、二ホンカナヘビはひなたぼっこをすることで体温を高めるとともに、紫外線を浴びて体内でビタミンを生成する習性があります。

 

プラケースで飼育する場合には飼育容器ごとひなたに晒すことで紫外線を浴びせられますが、移動の難しい大型のケージで飼育する場合には専用の紫外線ライトを設置してください。

 

プラケースごと日光浴をさせるときは、急激な気温の上昇を防ぐためにも必ず直射日光を避けて行い、長くても数十分程度で終わらせるようにしてください。

飼育容器内はカナヘビの生息状況を再現するようなレイアウトをお勧めします。

 

捕獲場所の土を数cmほど敷き詰め、水入れの他、枯れ葉や木の枝、石など隠れ家となるものを適宜設置してください。

二ホンカナヘビの飼育に保温器具は必要?

二ホンカナヘビは日本の気候に適応しているため特別な保温器具は必要ありませんが、前述したようにカナヘビは変温動物です。

常に最適な温度を選べるようにケージの端に保温球やパネルヒーターなどを設置して、飼育容器内に温度勾配を作ると良いでしょう。

また、冬眠をさせない場合にはヒーター等で室温を25℃以上に保つようにしてください。

二ホンカナヘビを飼育する際の餌は?

前述したように、二ホンカナヘビは小型の昆虫や節足動物を捕食します。

野生の虫類を与えてもよいですが、それらをコンスタントに採取し続けることは困難ですので、ペットショップなどで市販されている餌用の昆虫を与えるとよいでしょう。

いっそ、餌用の昆虫を自分で繁殖させてしまうのも一興です。

 

どちらの場合にも、日照不足による栄養失調を防ぐため、専用のカルシウム剤を餌にまぶしてからカナヘビに与えるようにしてください。

飼育下におけるカナヘビの寿命は10年前後ともいわれていますが、長期飼育は難しいのが現状です。

飼いきれないと判断した場合には、捕まえた場所に放してやると良いでしょう。

(ライター 國谷正明)

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