モグモグモグモグと前歯で葉っぱを食べていく様子が何ともキュートなモルモット。

飼育したい!!と思っている方も多いはず。

今回はモルモットの寿命に関するお話です。

モルモットの特徴

モルモットはテンジクネズミ族の一種。

温和で比較的飼育しやすいので、愛玩用としてや実験動物として養殖されています。

1843年、最初に長崎にテンジクネズミを持ち込んだオランダ商人が名づけた名前と言われています。

小型で丸い耳が可愛らしいモルモット。

 

尻尾はなく、前足に4本と後ろ足に3本の指を持っています。

体長は20~40㎝、体重は0.5~1.5kg。

盲腸の発達が顕著で、腸の半分近くを盲腸が占めています。

原産地は南米で、古代インディオによって野生種を家畜化したものといわれ、基本的には夜行性。

 

群れを基本とした階級社会を営む動物で、もともとはアンデスのような乾燥した高地の穴の中で生活していました。

高音多湿に弱く、モルモットが健康を維持できる気温は17~24℃とされており、限界は10℃から30℃と言われています。

 

温和ですが、好奇心も旺盛、ただ用心深い一面もあり、聞きなれない物音には敏感に反応します。

ポップコーンジャンプと呼ばれているモルモット特有のジャンプをするのが特徴。

 

食性は草食で、基本的には牧草や野草を食べます。

飼育下では野菜や果実も食べ、未消化の糞を再び食べる行動もとります。

モルモットと人間のかかわり

モルモットはもともと紀元前5000年頃にペルーテンジクネズミが起源となり、食肉用に家畜化されたものです。

ウシや豚に比べて場所をとらず、都会の住宅でも飼育が簡単にでき、何より繁殖力が強くて成長も速いので、現在でも南アメリカのアンデス地方などでは野菜くずなどを与えて台所の周りなどで飼育されています。

 

味はウサギや鶏のモモ肉に似ていて、かつてはアンデス高地の先住民の祝い事の時に食べられるご馳走だったのだそう。

しかし、1960年代頃からは日常的に食べられるようになり、現在ペルーのモルモット消費量は年間6500万匹ほど。

 

調理方法は主に揚げ物や焼き物、ローストで都会のレストランなどでも提供されています。

モルモットは実験動物としての役割も高く、病理学の実験動物として用いられています。

 

上気道の粘膜感染症であるジフテリアの病原体はモルモットを用いた研究によって解明されました。

現在の実験動物はマウスやラットなどのより小型の齧歯類にとって代わっていますが、それでもアレルギーなどの実験にはモルモットは欠かせない存在なのだそうです。

モルモットの寿命

モルモットの寿命は平均すると5~6年と言われています。

中には10年以上生きるも場合もあり、ギネス記録は14歳10か月だそうです。

 

モルモットに似ているハムスターやウサギと比べると、ハムスターは3年、ウサギは4~7年なので、ほぼ同じ。

若干体の大きさに準じて長くなっているという感じでしょうか。

でも、ウサギの寿命のギネス記録は40歳なので、それと比べるとかなりの差があります。

 

モルモットの寿命は個体差はもちろんですが、種類によっても多少違いがあるようです。

日本でも手に入りやすいイングリッシュやアビシニアンは様々な種類の中でも特に病気にかかりにくく、長生きする種類です。

一方、ブタのような見た目が人気のスキニーという品種はやや短命で、色素を持たない白い毛に赤い目のアルビノも病気には弱い傾向にあります。

モルモットの生態と寿命に関するまとめ

原産地は南米で、紀元前5000年頃に古代インディオによって野生のオニテンジクネズミを家畜化したもの。

モルモットの寿命は平均5~6年。中には10年以上生きるも場合もあり、ギネス記録は14歳10か月。

(ライター ナオ)