「ミズクラゲ」というクラゲがいます。
このクラゲは透明でとってもキレイなところが最大の特徴で、水族館でも人気者のクラゲとなっています。やはり、見た目がよいと人気になりますよね。

 

水族館の人気者のミズクラゲを、自宅で飼ってみたいという人も多いでしょう。
実際にペットとして飼われていることが多いクラゲです。
そこで、今回はそんなミズクラゲの生態や、飼育の方法についてご紹介してみましょう。

飼うときにも重要となる、ミズクラゲの生態

ミズクラゲ、日本名・水海月は、鉢虫綱の旗口クラゲ目、ミズクラゲ科に属しているクラゲの一種です。

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日本の海でも普通に観察ができるクラゲで、透けて見える胃腔や生殖腺が4つあるために、「ヨツメクラゲ」という呼ばれ方もします。

体の傘の長さはだいたい15センチから30センチで、縁辺部には細くて短い触手が無数に並んでいます。

体の下側中央には十字形の口が開いて、4隅が伸びることで、ヤナギの葉に似た形の4本の口腕ができます。

 

「刺胞」という攻撃手段があり、人間にとっては刺されても痛くないものですが、皮膚の角質が薄い場所に触れれば多少は痛みがあるとされています。

餌は動物性のプランクトンで、仔魚も食べます。

 

ミズクラゲが泳ぐのは捕食をする意味もあって、体の傘を開け閉めすることによって海水がろ過されて、浮遊していた動物プランクトンが無数の触手に捕まるというよくできた行動をとっています。

 

また、この傘の開け閉めはさらに重要な役割があります。
これによって体内の循環機能が働き、体全体で心臓の機能を果たしているということになります。

ミズクラゲの飼育方法について

キレイな見た目なのでミズクラゲを飼ってみたいという人もいるでしょうから、
ここでミズクラゲの飼育方法を説明してみます。

 

ミズクラゲはクラゲの中でもポピュラーなので、
お店やネット通販などでも1500円〜2000円前後で普通に購入することができます。
海辺に行き採集することもできます。

 

クラゲ類は泳ぐ能力が低くて、潮の流れにまかせて移動しているので、水槽に入れると底のほうから動かない状態になることがあります。

このため、現在はクラゲ専用の丸い水槽も売られていますが、かなり高額となってしまうのが難点です。

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普通の水槽だとろ過機に吸い込まれたり沈んでしまったりとお茶目なことになるので、ミズクラゲ用の水槽・ろ過装置を用意しなければなりません。

また、ミズクラゲはとてもデリケートな飼育方法が必要で、かなり難易度が高めになっています。ちなみに、飼育方法を世界で初めてあみ出したのが、あの江ノ島水族館なんだそうです。

 

ミズクラゲは適正pH(ペーハー)8.0という、弱アルカリ性の水を好んでいます。

 

この水に好気性のバクテリアがいることが必要です。
このバクテリアによって、餌の残り等からできるアンモニアが分解されるからです。
アンモニアは硝酸塩に分解されますが、これが増えすぎてもペーハー値が下がって水が汚れるために、ペーハー値が7.7以下となる前に水換えをしなければなりません。

 

注意点は、ミズクラゲは傘が広いので気泡がちょっとでも入ると穴が開いてしまうことです。
この対策として、気泡がクラゲの泳ぐ場所に干渉しないような水槽を仕上げることです。

 

体表もデリケートなので、底材も使わずにペアタンクで飼育したいところです。
魚や貝類などは無理ですが、ほかのクラゲとの混泳はできるようです。

 

ミズクラゲの餌はブラインシュリンプです。

冷凍のものもありますが、ノープリウス幼生の生餌の方が栄養価が高くなります。

 

この卵は、薄めの海水が入った孵化容器に入れて、酸素をエアポンプで供給しながら、27℃前後に水温を保つことで、18時間から24時間で孵化します。

 

茶色い卵の殻をスポイト等で取り残し、生体だけを与えましょう。
このとき余ったブラインシュリンプは、冷凍すると家庭用の冷凍庫で保存期間が5日くらいになるため、新しいノープリウスを孵し続けるのがベストでしょう。

 

クラゲ類は生餌を好んでいます。スポイトでクラゲの傘に吹きかけるようにして与えましょう。

生餌を与えると、その死体ですぐに水質が悪化するので、ピペットに吸い込ませたブラインシュリンプを、クラゲの口の近くに吹きかけるのが食べ残しを減らすコツです。

 

ほかの動物のようにブラインシュリンプにも「走光性」があって、ペンライト等で一方に光を当てたら集まってきます。

すぐに吸引すれば、ピペット内に効率的に取り込めるでしょう。

ミズクラゲの寿命についてですが、もともとそれほど寿命が長いわけではないので、Sサイズでは購入して半年から1年ほどという期間になっています。

ミズクラゲを飼育するときのポイント

ミズクラゲの生態や飼育方法についてでした。
ミズクラゲはキレイなのですが、このようにその飼育はかなり大変という
ことになります。大事なポイントは、「ミズクラゲの野生での生活を十分に理解しておくこと」です。キレイなミズクラゲを飼いたいなら、それなりの努力が必要ということになるでしょう。

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