絶食しても死なないことでも有名になっているダイオウグソクムシ。

三重県鳥羽市の鳥羽水族館では絶食してから6年も経っているということが話題になっていますが、一体このダイオウグソクムシの寿命はどれくらいなのでしょう?

ダイオウグソクムシの生態

ダイオウグソクムシはメキシコ湾や西大西洋周辺の深海200~1000mに生息しています。

等脚類に分類され、体長は20~40㎝、最大で50㎝体重は1kgを超える巨大な生物です。

 

日本最大の等脚類はオオグソクムシは15㎝ほどですから、3倍以上の大きさにもなるということ。

頭部に黒い複眼は3500個の個眼からなり、触角は2対、口に格子状の2対の顎があります。

 

歩脚は7対で尾部には棘が生えていて、一番後ろの脚の更に後ろの末端部にはヒレ状に発達している遊泳肢があります。

普段はこの遊泳肢を使って仰向けになりながら身をくねらせて遊泳していますが、敵に襲われると通常の体勢で泳いで逃げ、時にはダンゴムシのように身体を丸めて背甲で身を守ります。

 

また、口から悪臭液を放ち、スカンクのように敵を撃退することもあるのだとか。

エサは深海底に沈降してきた大型魚類の死骸や、弱った生き物等の有機物。

共食いを行っている可能性もある、と言われています。

 

飼育下にあるものでは8週間もエサを食べなかったという記録や、三重県の鳥羽水族館にいるダイオウグソクムシは2014年に絶食から6年目に突入したが、その後死んだという記録などがありますが、深海に生息する生物なだけに、多くは謎に包まれたままです。

人間とダイオウグソクムシの関係

1878年に初めてメキシコ湾の海底で発見されたダイオウグソクムシ。

漁網を破るなどすることから、漁師たちからはきらわれているのだそう。

 

肉が少なく、臭みも強いので食用には適さないと言われていますが、地域によっては素揚げにして食するところもあるそうです。

日本ではいくつかの水族館でダイオウグソクムシを見ることが出来ます。

 

北陸の福井県にある越前松島水族館、東京の新江ノ島水族館、仙台の仙台うみの杜水族館等です。

過去には直接触れることが出来る水族館もあったようですが、現在はちょっと難しいのかも!?

ダイオウグソクムシの寿命

ダイオウグソクムシの寿命は40~60年程と言われています。

しかし、なんせ深海の生き物ですから、詳細は分かっておらず、あくまで推定ということらしい。

ダイオウグソクムシのグッズ

ダイオウグソクムシはその見た目から、数々のグッズになっています。

中でも人気があるのが、ぬいぐるみだそうで、数種類のぬいぐるみが色々なところで作られ、販売されています。

 

中でも話題になっているのは超リアルなぬいぐるみで、サイズは特大サイズ、Lサイズ、Mサイズの3種類。特大サイズの大きさは55㎝ほどで、細部まで表現されたリアルなつくりと質感がウケているようです。

 

可愛らしさという点からはかなりかけ離れているのですが、最近の可愛らしいぬいぐるみに飽きてしまっている方にはもってこいかもしれません。

 

その他、レプリカはもちろん、ストラップや定期入れカードケース、iPhoneのケース、キャラクター化された可愛らしいぬいぐるみも販売されていたりして、ダイオウグソクムシ好きは注目です!

ダイオウグソクムシのまとめ

ダイオウグソクムシはメキシコ湾や西大西洋の深海200~1000mに生息する、体長20~40㎝、体重は1kgを超える巨大な生物。

敵に襲われると口から悪臭液を出して相手を攻撃する。

 

三重県の鳥羽水族館では5年間絶食の後に死んだという記録がある。

寿命は40~60年と推定されている。

 

日本でもいくつかの水族館でも見ることが出来る。

細部まで表現された巨大なぬいぐるみが話題になっている。

(ライター ナオ)