サメと一言でいっても、世界中を見渡せば、実に多くのサメがいるわけで・・・・。

それぞれのサメの寿命は一体どれくらいなのでしょうか?

サメの生態

サメは軟骨漁網板鰓亜鋼に属する魚類の内、エラが体の側面についているものの総称をいいます。

よく、エイとの違いを取り上げられますが、エイの場合はエラが下面についています。

2016年の3月時点で関亜中に9目34科105属509種類が存在していて、日本近海だけでも130種類ほどのサメが確認されています。

  • オオメジロザメなどは汽水域や淡水気にも姿をあらわし、また深海性のサメもいます。

体の大きさは種類によって様々ですが小さいものは22㎝、大きいものでは14mと、数値に幅があります。

恐ろしく、獰猛で殺人鬼的な印象の強いサメですが、平均すると1~3mのものが多く、その中で人間に危害を加えたり、殺傷するものは1割ほどしかいないと言われています。

サメにはロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官が存在します、

 

これは極弱い電流でも感知する電気受容感覚の一種で、この器官があることによってサメは100万の1ボルトというわずかな電位差を感知することが出来ます。

ロレンチーニ器官があるとことで、サメは光の届かない深海に生息することが出来、また海底の泥に隠れている獲物も正確に発見し、捕らえることが出来ると言われています。

 

多くの魚と同様、サメの生殖も体外受精ですが、オスとメスが互いの生殖器を合わせて交尾することが知られていて、鮫の字はそこからきているのだそうです。

卵を産む種もいれば、子宮内で孵化してから生まれてくるものもいます。また、単為生殖する種類も確認されているのだとか。

 

エサは肉食性で、魚類でも最大級の部類に入るジンベエザメやウバザメはプランクトン食性。

肉食の種は魚介類を中心に海産哺乳類、海産爬虫類、海鳥などを捕獲します。

 

人間が襲われるのは、ダイバーが騒々しく感じたり、サーファーをアザラシなどの獲物と間違えた時等。

人間をエサとして認識しているわけではないようです。

サメの寿命

サメの年齢は背ビレの棘や背骨にできる輪状の模様で読み取ることが出来ると言われています。

種類によって様々な寿命ですが、水族館でよく見られるネコザメは飼育下では15年。

 

自然界では25年ほどではないかと言われ、ドチザメは飼育下で15~18年程度。

トラザメも同じく15~18年程度ですが、飼育下で30年生きている個体もいるそうです。

 

ホホジロザメは70年ほど、アブラツノザメも70年ほど生きると言われています。

長寿のサメは成長が遅く、性成熟するのも比較的ゆっくりです。

 

かつてグリーンランド近海で見つかったニシオンデンザメというサメはツノザメ目オンデンザメ科に分類されるサメの一種で、400年ほど生きているということが確認されたのだそうで・・・・しかも、このサメ、性成熟するまでに150年の歳月を要するというのだから、恐ろしくゆっくりとしたスピードで成長するサメということになるわけです。

サメの生態と寿命に関するまとめ

サメは軟骨漁網板鰓亜鋼に属する魚類の内、エラが体の側面についているものの総称。

基本的に海水に生息している種が多い中、汽水域や淡水域、深海に生息しているものもいる。

 

サメにはロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官があり、極弱い電流でも感知することが出来るので、深海での棲息や海底のエサを探し当てることが出来る。

サメの中には単為生殖する種類も確認されている。

 

サメの寿命は種類によってそれぞれで、ネコザメやドチザメ、トラフザメなどは15年程度、ホホジロザメや深海性のアブラツノザメは70年。

ニシオンデンザメに至っては400年という記録もある。

(ライター ナオ)