アカアシカツオドリは、カツオドリ目・カツオドリ科・カツオドリ属に分類される鳥類です。

当記事では、アカアシカツオドリについて紹介します。

アカアシカツオドリの生態

アカアシカツオドリは、体長64~76センチ、体重850~1100グラム。

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寿命は、野生ではおよそ20年といわれています。

 

エサを求めておよそ30メートルの深さまで海に潜ることができます。

アカアシカツオドリは、日本にはたまに飛来しますが、実は、渡り鳥ではありません。

空を飛ぶのがただ得意なだけなんです。

 

アカアシカツオドリは、エサを取るために、150キロもの距離を飛行できます。

ちなみに大群で漁をすることが多い種です。

また、俊敏なため、空中でトビウオを捕まえることもできます。

 

アカアシカツオドリの体は、潜水に向いていて、長いクチバシや細長い胴など、空気力学的に優れた体を持っています。

鼻孔は開閉可能で、水中に潜るときは長い翼を体に巻くように折りたたみます。

 

アカアシカツオドリは、上空から魚を見つけると、これらの特性をいかして急降下して捕まえます。

夜には、海中で青白く光るイカの群れに向かって飛びこむこともあります。水中では、足の水かきを使って泳ぎます。

 

運動能力のとても優れた鳥のようですね。

なお、アカアシカツオドリは、周年繁殖します。

 

集団繁殖地(コロニー)を形成して、低木の樹上に木の枯枝を組み合わせた皿形の巣を作ります。

1度に1~2個の卵を産みます。

 

アカアシカツオドリの卵は青色無斑で、大きさは5.9~7.2センチ × 3.5~4.85です。

雌雄交代で抱卵をして、抱卵期間は42~46日です。

 

アカアシカツオドリのヒナは、孵化してから100~144日で巣立ちます。

ただ、幼鳥は巣立ってからも数ヶ月は親鳥から食物を与えられます。

 

生後2~3年で性成熟し、寿命は野生ではおよそ20年です。

ちなみに非常によく飛ぶ鳥なので日本にも飛来します。

 

小笠原航路で、アカアシカツオドリが聟島列島の北北西約60キロで船に近付き、およそ1時間40キロを飛翔したのち、その船に止まり就眠しました。

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その後、青ヶ島の東およそ60キロで飛び立つまでの12時間10分、約450キロを船上で過ごしました。

アカアシカツオドリの生息域

アカアシカツオドリは、インド洋、大西洋、太平洋の熱帯および亜熱帯の海域に分布します。

また、少数が南西諸島、硫黄列島、小笠原諸島に飛来します。

 

本州では東京都(1978年)、神奈川県(1975年)の記録があり、近年では東京都内(2008年7月)で保護されています。

また北海道の森町(2008年9月)でも幼鳥が保護され、利尻島(2006年7月)においても若鳥の飛来が記録されています。

福岡市西区今津湾に飛来した記録もあります。

アカアシカツオドリの名前の由来

アカアシカツオドリの足は、独特の赤色をしており、それが名前の由来となりました。

アカアシカツオドリの食性

アカアシカツオドリの食性は動物食で、魚類、軟体動物を食べます。

おもに空中から水中の獲物を探して、獲物を発見すると急降下で潜水して捕らえます。

跳躍しているトビウオを捕食することもあります。

アカアシカツオドリの益害

アカアシカツオドリが人間に害を与えることは、ほぼありません。

むしろ人間がアカアシカツオドリの害となっています。

 

アカアシカツオドリにとって最大の脅威は、食料源を奪う漁業、そして沿岸の開発です。

人間の居住地として世界各地の海岸が開発されており、その結果、アカアシカツオドリが集まる海岸の木々や低木が消失しています。

アカアシカツオドリの人間との関り

アカアシカツオドリは、卵もふくめて食用とされます。

なお、食用の乱獲により生息数は減少しています。

日本では、1972年に仲御神島が「仲の神島海鳥繁殖地」として国の天然記念物に指定されています。

アカアシカツオドリのまとめ

以上、アカアシカツオドリについていかがでしたか?

カツオドリの英名は、ブービー・バード。

 

ブービーの意味は、マヌケです。

最下位の人に与えられるブービー賞と同じ単語ですが、これはアカアシカツオドリには警戒心がなく、17世紀のスペインの船乗りたちに乱獲されてしまったためにそう呼ばれるようになりました。

 

アカアシカツオドリは、飛ぶことや泳ぐことは得意ですが、歩くのは苦手なんです。

日本では滅多に見ることはできませんが、それでも飛来していますので、もし見かけたら可愛がってあげてくださいね。

(ライター ジュン)

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