サイは、奇蹄目・サイ科に分類される構成種の総称です。

当記事ではサイのツノについて紹介しています。

サイの生態

サイは現在5種が生存しており、アフリカ大陸の東部と南部(シロサイ、クロサイ)、インド北部からネパール南部(インドサイ)、マレーシアとインドネシアの限られた地域(ジャワサイ、スマトラサイ)に分布しています。

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現生のサイは、ほとんど体毛がなく、寒冷地域には分布していません。

現生種ではインドサイとシロサイは、オスがメスよりも大型になりますが、ほかの種のオスとメスは、あまり大きさに違いはありません。

 

サイの皮膚は、非常に分厚く硬質です。

1.5~5センチの厚みを持ち、格子構造になったコラーゲンが層をなしています。あらゆる動物のなかでも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易に通しません。

インドサイなどは、だぶついた硬い皮膚で、体全体が鎧でおおわれているように見えます。

 

なお、スマトラサイ以外のサイには体毛がありません。

幼獣は成獣より毛深く、成熟するにつれて体毛が薄くなります。

 

スマトラサイは、耳介も含めて全身が粗く長い茶褐色の体毛で被われています。

ただ、野生種は泥にまみれるか、毛が抜け落ちるため、あまり目立ちません。

サイのツノの成分について

サイのツノは、中実角(ちゅうじつづの)といい、角のなかに空洞も骨質の芯もなく、ただ毛状の繊維(ケラチン)が固まってできています。

 

ケラチンとは……動物体の角,蹄,爪,髪,羽などに含まれている硬蛋白質の一種。

ときに 1015%に及ぶシスチンを含むことが特徴の一つで,分子内にペプチド鎖間のS-S結合が多いことから,物理的・化学的抵抗力が強く,蛋白分解酵素に作用されにくく,10%以上の濃度のカセイソーダでようやく分解される。

天然のものはα-ケラチンといわれる分子構造であるが,引伸ばすとβ-ケラチンとなる。

一方,水蒸気加熱や薬品処理で,もとよりも短くなる超収縮 (過収縮) の現象もある。《出典:ブリタニカ国際大百科事典・小項目事典》

 

サイは、何らかの要因によりツノを失っても、新しい角がふたたび伸びてきます。

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サイのツノは、肉食動物に抵抗するときなどに使われます。

オスのほうがメスよりも大きい傾向にあります。

 

おもなサイのツノの特徴は以下の通りです。

シロサイ

頭部に2本のツノがあります。

吻端部のツノのほうが長くなり最長160センチに達します。

クロサイ

 

頭部に2本のツノが直列してついており、前方のツノがより大きく、長さ70センチほどになります。

まれに3本目のツノができることもあるようです。

ただその場合、小さなツノのようです。

スマトラサイ

頭部に2本のツノがあり、最長は38センチです。

平均はオスが25センチ、メスが10センチとなっています。

ジャワサイ

ツノは1本のみで、25センチほどです。

 

インドサイ

頭部に1本だけ30~60センチのツノがあります。

種小名のunicornisは、「1つのツノがある」という意味です。

なお、インドサイのツノは解熱剤・強精剤・エイズの薬の原料になると信じられています。

ちなみに骨の成分は?

骨の主成分は、にかわ質とカルシウムの化合物です。

カルシウムの化合物は、石灰質ともいい、おもにリン酸カルシウム(85%)、炭酸カルシウム(10%)、リン酸マグネシウム(1.5%)で構成されています。

サイのツノのまとめ

以上、サイのツノについていかがでしたか?

サイのツノは、おもにケラチンという硬タンパク質。

骨はおもにカルシウムでできています。

 

骨というより、どちらかというと髪の毛に近い成分ですが、それでもメチャクチャ硬いので、刺さっても大丈夫というわけではありません。

21世紀の日本の街では、暴れ馬はもちろん、暴れサイにはまず遭遇しないと思いますが、それでも遭ってしまった場合は、ツノだけはほんと注意してくださいね。

写メを撮るのは、安全なところに退避してからです。

(ライター ジュン)

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