ムクドリは至るところにいます、と言い切れるほど身近な鳥の一種です。

全国の住宅街や公園、緑地、駅前、森など。

 

ムクドリは果実や小型の昆虫などを食べる雑食性の小鳥です。

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ここまでだとあら可愛い、で済みそうですが、鳴き声のうるささが問題になる事もあるようです。

ムクドリの生態

スズメ目ムクドリ科のムクドリは、大きな群れで生息しています。

留鳥であり、年間通して見かける身近な鳥です。

どちらかというと、暖かい地域を好み九州以南には生息しないとも言われています。

ここ10年ほどで、北海道地方でも見かける事が多くなりました。

 

大きさは成鳥で約24cmほど、体重はおよそ70gから90g程と、スズメよりやや大きめです。

くちばしと脚は黄色で黒味を帯びたグレーの羽毛、顔や腰部分などは白い。

 

繁殖期は年に一、ニ回あり、3月から7月です。

つがいで巣をつくり、卵を4~7個ほど産みます。

巣立ちするまで約ひと月。

 

巣立つまでの期間の短さは、個体数が多くなるひとつの要因でもあります。

天敵はヘビやカエル、カラスなどの自分より体が大きい鳥類などです。

ムクドリの名前

ムクドリは漢字で椋鳥ですが、名前の由来のひとつとして、昔は椋の木の実を食べたからだという説もあります。

椋の木は楡科の落葉高木樹です。

 

木は用具に、葉は表面のザラザラした面で物を磨く事に利用されていました。

あまりにも群れる鳥なので、群れ木鳥がムクドリになった、という説もあります。

 

方言が妙にたくさんある事からも、彼らの生息域が昔から全国規模であった事がうかがい知れます。

また江戸時代には地方から出稼ぎにくる人達のことをムクドリ、と呼んでいたらしい事から、都市部にもよくいる鳥であったことが分ります。

ちなみにムクドリの意味にはおのぼりさん、というものもあります。

ムクドリの鳴き声

夕方や早朝に電線にとまり鳴くムクドリですが、そもそもなぜ鳴くのでしょうか。

コミュニケーションをとるためである、とも言われています。

 

ムクドリはもとは森林や開けた農村地帯などに棲む鳥です。

都会は餌も意外に豊富であり暖かく保たれ天敵もそう多くない事から、ムクドリたちは森の中にいた時と同じようにごく普通に暮らしているのかも知れません。

ムクドリの鳴き声はバリエーションに富んでいます。

ムクドリの鳴き声と害

鳥の害には幾つか種類があります。

ムクドリが及ぼす害は、主に感覚被害と生活被害です。

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ムクドリは大群で行動する為鳴き声が非常にうるさく、しかも最近では駅前のロータリーだとか一般家屋の近くに多く見られます。

早朝に鳴き始めてしまうのも特徴です。

 

加えてムクドリの鳴き声は一定ではなく様々なバリエーションにとんでおり、余計にやかましさが増してしまいます。

そして音というものは一度気になり始めると、どんどん気になってしまうものでもあります。

 

ムクドリは夜になると木の上で休むので、ぴったり止む事も特徴ではあります。

また、冬になると群れは多少少なくなります。

 

また、夏になると収穫前の果樹をつついてしまう為、生活被害もあります。

狙われるのはりんご、梨、桃などです。

なぜか柑橘類はつつかないようですが、あまりの被害に全国ムクドリサミットというものも開催されています。

ムクドリの鳴き声に対する措置など

鳥の害に対する対抗策はいろいろあります。

ムクドリに対しても、網をかぶせる、ネットの設置、猛禽類の鳴き声を録音して流す、など沢山の方法が試されているようですが、問題なのは効果が立証されている対応策がない事です。

たまたま効くかもしれないし、地域により差もあります。

稀に、場所を移してもっと多くのムクドリが集まってしまう事もあるようです。

 

ここが野鳥の難しいところです。鳥たちは非常にしつこく、慣れるとまたやってくる事が多く、これがテキメン!という方法はなかなか見つからないようです。

鳥の被害で一番多いのはやはり鳩だそうですが、現代のムクドリも困りものです。

ムクドリと人間の歴史

ではどうしたらいいのか。

策を講じるにはまず相手を知るべし、というわけでムクドリが益鳥と言われていた頃の話です。

 

ムクドリたちは本来水田や田畑の近くに生息していました。

害になる虫を食べ農作物を守る鳥として、農家や人々からはありがたがられる存在でした。

 

特徴的な鳴き声も、その当時ならば神経を休める好ましいものに聴こえたかも知れません。

害虫を食べてくれる代わりに、高木の果樹は上の方の実をムクドリに残しておき、人々は下の方に実る果樹を収穫していました。

このように共生してきた為、人が多く棲み処に適さないようにも思える都市部でも平気で暮らしているのかも知れません。

 

鳥の中には昔から農村地帯で人間の生活と共存していたような種もいます。

時代は次々に変わり、人間の営みはドラスティックに変貌しました。

しかしムクドリたちは、居を移しただけであり、生活スタイル(早朝に鳴くなど)は特に変わっていないように思えます。

ムクドリについて

ムクドリは単体で見るといかにも罪のない可愛い小鳥です。

生活被害が酷い害鳥ではなく、鳴き声をα波に変えるだとか画期的な方策があればいいのですが。

(ライター:おもち)

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