4色のコントラスが美しいヤマガラ。

日本のほぼ全域に分布しているこの鳥の鳴き声を聞いたことがあるだろうか?

実はこの鳥、おみくじを引ける鳥だってご存知でしたか?

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ヤマガラの生態

ヤマガラはスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される、体長13~15㎝ほどの鳥です。

日本には小笠原諸島を除くほぼ全域に留鳥として生息しています。

頭部に黒い羽毛が生えていて額、頬、後頭部にかけて明色斑が入っています。

お腹部分は茶色で羽根はグレー、眼の周辺と腹の一部が白やクリーム色です。

 

名前のヤマガラは山に棲んでいるところから名づけられましたが、実際は山野にも平地でも見かけ、1500m以下の常緑針広葉樹や落葉広葉樹のあるところならどこにでもいます。

1000m以上にいるヤマガラは冬は低い場所に降りてくることもあるようです。

 

食性は雑食で、夏は昆虫やクモ等の動物性のもの、冬は果実など植物性のものを食べています。

青っぽい色をした脚がとても器用で、果実などを前脚で抑え、くちばしで器用に木の実や植物をこじ開けて中身をつつくようなこともします。

特にエゴノキの実が好みという報告もあります。

 

また、樹皮などの間にエサを貯蔵しておく習性もあるようです。

繁殖期は3~6月で、コゲラなどが開けた穴や小さな樹洞などに巣を作り、一度に3~8個ほどの白い卵を産みます。

 

抱卵はメスが行い12~14日ほどで孵化し、その後18~20日ほどで孵化します。

繁殖期のさえずりは「ツツピーン ツツピーン」と非常にゆっくりした声で、鳥の中でもかなりテンポの遅い鳴き方と言えるようです。

日本に生息するヤマガラの種類

日本には4種類のヤマガラの仲間が生息しています。

ヤマガラの他に、ナミエヤマガラ、オリイヤマガラ、オーストンヤマガラです。

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ヤマガラ以外の3種は固有亜種で、それぞれ、神津島、西表島、八丈島などに生息しています。

ヤマガラと人間の関わり

ヤマガラは平安時代にはヤマガラかごなどで観賞用に飼われていた歴史があります。

人懐こく、器用な面もあることから、そのうちに芸を教えられ、江戸時代には盛んにその芸が披露されました。

 

おみくじを引いたり、釣瓶上げをしたり、時には鐘つきやかるたとりまで教えられていたそうです。

鳥獣法で飼育が禁止される1980年代頃まではこの光景は見られたそうですが、1990年代に入ってからは姿を消してしまいました。

 

年配の方の中にはヤマガラ=おみくじを引く鳥という認識のある人も多いのだとか。

こうした、芸事を教え込んで人間と共に歩んできた野鳥の例は少なく、世界でも例を見ないのだそうです。

現在飼育が禁止されているので、野生のヤマガラを見るしかないのですが、野生下でも人に懐いているものがいて、手から直接エサを食べるようなこともするそうです。

ヤマガラの鳴き声

そんなヤマガラはどんな鳴き方をするのでしょうか?

先述したように、繁殖期にメスを呼び寄せるさえずりは非常にゆっくりです。

 

しかし、それ以外にも地鳴きという鳴き方があり、繁殖とは別の声で「ビィービィービィー」とかすれたような、鼻にかかったような鳴き方をします。

さえずりと同様、こちらもゆっくりとしたテンポです。

ヤマガラのまとめ

ヤマガラは小笠原諸島を除く日本全土に生息している。

ヤマガラの他に日本の固有亜種としてナミエヤマガラ、オリイヤマガラ、オーストンヤマガラがいる。

 

ヤマガラは1500m以下の常緑・落葉広葉樹林に生息している。

脚が器用で、人にも懐き、江戸時代には芸をする鳥として見世物になっていた。

 

1990年代頃まではおみくじを引く鳥として神社などで飼われていた。

とてもゆっくりとした鳴き声は鳥の中では珍しい程のスローテンポ。

(ライター ナオ)

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