鮮やかな色彩、トロピカルなイメージ、極楽鳥花という和名をもつストレリチア。

どんな花言葉をもち、どんなスチュエーションで贈るのがよいでしょうか。

今回はストレリチアについて調べてみます。

ストレリチアとはどんな植物?

ストレリチアは南アフリカ原産の観葉植物です。

日本には明治初期に渡来しました。

草丈は60cm~150cmですが、大型種は10mになることもあり、生命力が強い植物です。

常緑多年草で暑さには強いのですが、寒さにはやや弱く3度以上を保つ必要があります。

 

日当たりを好み、4月~10月ごろにオレンジ、青、紫など派手でエキゾチックな花を咲かせます。

主に花が咲くのは春や秋ですが、環境によっては夏や冬でも咲くことがあるようです。

 

1つの蕾から5回ぐらい花を咲かせるというおもしろい性質をもっています。

花もちも2週間ぐらいと長く、鉢植えや高級切り花として流通しています。

ストレリチアという名前の由来

ストレリチアという学名は、植物愛好家であったイギリス王ジョージ3世が王妃シャーロットの旧姓をとって名付けたと言われています。

また、ストレリチアの和名は「極楽鳥花」ですが、ストレリチアの花は、鮮やかな色彩で南国にいる鳥そっくりの形をしているからでしょう。

ストレリチアの名前の由来となった極楽鳥とは?

極楽鳥とは、ニューギニアやオーストラリア北部に実在する鳥で、世界で一番美しい鳥と称されています。

金、赤、橙、青、紫、緑など鮮やかな原色で、奇抜なデザインの飾り羽をもち、コミカルな求愛ダンスをすることでも知られています。

 

極楽鳥は、別名、風鳥とも呼ばれています。

英名は「bird of paradise(天国の鳥)」です。

 

極楽鳥は16世紀になって初めてヨーロッパに紹介されました。

そのとき剥製として持ち込まれたのですが、足が切り落とされた状態になっていました。

 

そのため、一生枝には止まらず風に乗って飛び続けている鳥、天国に住み続ける鳥とみなされ、天国の鳥、風の鳥と呼ばれ、日本では極楽鳥と名付けられたのです。

ストレリチアの花言葉とは?

ストレリチアの花言葉には、「寛容」、「恋の伊達者」、「気取った恋」、「輝かしい未来」、「全てを手に入れる」、「女王の輝き」、「強運」などがあります。

原色が輝く美しい花に、未来の明るさや恋の喜びを感じたり、女王様のようなけだかさをイメージしたりする言葉が多いようです。

またストレリチアは12月の誕生花にもなっています。

ストレリチアはどんなスチュエーションで贈る花?

ストレリチアは、トロピカルで明るいイメージや花言葉をもつので、お店や事務所の開店・移転祝い、新築・引越し祝いとして贈ると喜ばれます。

何かにチャレンジしようとしている方、何かうれしい門出を迎えようとしている方に贈るとよいでしょう。

 

エキゾチックでアジアンテイストも感じられるので、スタイリッシュな空間づくりをしたい方にもぴったりです。

ストレリチアの育て方

鉢植えのストレリチアを購入したり、プレゼントされたりしたときの育て方のポイントをまとめてみましょう。

置き場所

日当たりを好む観葉植物なので年中日当たりのよいところに置きます。

明るい窓辺などで大丈夫ですが、花は日当たりがよくないと咲きません。

  • 4月下旬~10月中旬・・・室内または室外の日当たりのよいところ
  • 10月下旬~4月中旬・・・室内の日当たりのよい窓辺(3度以上を保つ)

水やり

通常の観葉植物と同じように、表面が乾いたらたっぷりと与えてください。

秋から水の量を徐々に減らし、冬は水を与えすぎると根腐れするので乾燥気味にします。

植え替え

ストレリチアの根は太く強いので、放置すると鉢を割ってしまうこともあります。

1、2年ごとに、5・6月ごろ植え替えをしてください。

そのときに子株がでていたら、株分けして増やすとよいでしょう。

肥料

暖かい時期、5・7・9月など2ヶ月に一度、花や観葉植物用の緩効性化成肥料を与えます。

まとめ

ストレリチアの花は色も形も非常に個性的なので、他の花々と組み合わせることはむずかしいのですが、うまくいかすことができれば、リゾート地にでもいるようなとても華やかで美しい空間をつくりだすことができますね。

ストレリチアを使って、楽しく賑やかな空間を楽しんではいかがでしょうか。

(ライター sensyu-k)