個性的な模様が特徴の冬鳥、「ツグミ」。

林や街路樹などでも見られるので、見かけたことがある人も多いかもしれません。

 

そんなツグミには、害鳥としての一面やかつて食用にされていた歴史も。

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なにそれ初耳!という人のために、ツグミの生態から人間との関わりまで、詳しくまとめてみたいと思います。

ツグミってどんな鳥?

ツグミは中国南部、台湾、ミャンマー、ロシア東部などに生息している鳥です。

日本では越冬のために飛来してくる冬鳥として親しまれていますね。

特に珍しい鳥でもなく、日本では全国各地で見ることができますよ。

10月頃になると集団で渡りを行い、しばらくは山や森の中で集団行動をして過ごします。

 

そこから次第に平地へと分散していき、農耕地や草原、時には都市部などで冬を越すのです。

全長は約24cm。

 

頭から首の後ろまでは黒褐色、背中は褐色、喉から胸はクリーム色、胸には模様。

この模様は非常に個体差があり、うろこ状の斑点があるものもいれば線が入っているものなど様々です。

 

全く違う模様だと、もしかしてツグミじゃなくて違う鳥かも?と勘違いしてしまいそうですね。

ただ、その模様のおかげで個体を識別するのは他の鳥に比べて比較的簡単です。

 

珍しい柄のツグミを探すのも面白いですね!

食性は雑食で、昆虫や果実などを主な餌としています。

 

開けた河原などで地表を歩き回り採食を行うのですが、その様子が独特で可愛いと評判。

まずはキョロキョロと周囲を見回してから地面をつつき、2~3回ピョンピョンと跳ねた後に胸を張ります。

そしてまた辺りを見回して地面をつつき…というのを繰り返す姿は、見ていてとても癒されますね。

人間との関わり

可愛らしい姿で人を癒してくれるツグミ。

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しかし、農作物を食べる害鳥として扱われることも。

 

果実が好物のツグミは、柿やリンゴ、イチジクなどの秋のフルーツを荒らしてしまうので、農家の人にとっては天敵なのです。

鳥獣保護法によって捕獲や駆除は禁止されているので、農家の人にとっては忌々しい存在なのではないでしょうか。

また、ツグミは「食用」として狩猟されていた歴史もあります。

 

もちろん現在では前述したように鳥獣保護法により捕獲は禁止されているので、国内産のツグミを食べることはできません。

(輸入ものなら出回っていることがあります。)

 

かつては大量に捕獲されて焼鳥屋などでも提供されていたそうですが、現在では見かけることはほぼありませんね。

しかし一部の地域では現在でもツグミを食べる風習が残っており、密猟が続いています。

 

銃や大掛かりな罠がなくても、「カスミ網」という簡単な罠で捕獲できてしまうのも、密猟が絶えない原因の一つ。

正直なところ、ツグミは骨と皮ばかりで食べる所も少なくそんなに美味しいものでもないと聞きますし、どうして密猟までして食べるのか不思議です…。

ツグミの鳴き声

日本で聞くことのできるツグミの鳴き声は、「ジジッジジッ」という地鳴きのみ。

美しいさえずりを聞くことはできません。

 

名前の由来はそこからで、鳴き声がしないことから「口をつぐんでいる=ツグミ」となったと言われています。

また、夏になるといなくなり鳴き声が聞こえなくなることからという説も。

 

どちらにしろ日本ではさえずりを聞くことはできないので、もし聞きたい場合はロシアなどの繁殖地へ出向くしかなさそうです。

ツグミについてのまとめ

身近な鳥である分、人間との関わり方も様々です。

 

一部ではバードウォッチングの対象となったり、はたまた害鳥として扱われたり食用にされたり。

しかしもし仮にツグミの捕獲が合法で、お手軽に食べられるようになったとしても、食べるのには少し勇気がいりそうです…。

(ライター もんぷち)

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