アブラツノザメという名前のサメを知っていますか?

実はサメの中でもかなり美味しいサメで、東北地方で盛んに漁獲されているサメなんです!!

アブラツノザメの生態

アブラツノザメはツノザメ目ツノザメ科に分類されサメで、体長はオスが70㎝ほど、メスはオスよりも一回り大きく1mほどになるサメです。

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寒帯から温帯の水域の水深200~900mほどの所に生息していて、大陸棚や大陸棚の表層を回遊しています。

 

寒帯では表層付近にいることが多く、冬に南下、夏に北上しています。

体表は灰色で時には青みがかかっており、腹部に向かって体色が明るくなっています。

 

細かな丸くて白い斑紋が散らばっていて、第一背ビレには短いながら強い棘があります。

第一背ビレ、第二背ビレとも弱い毒を持っています。

 

食性は硬骨魚類や無脊椎動物などで、逆に大型のサメや海洋性哺乳類に捕食されます。

行動パターンはエサの量によって様々で、単独のこともあれば、数匹で群れを成すこともあり、時には高密度の大きな群れを成すこともあるようです。

 

体のサイズや雌雄など、特徴的ないくつかの集団を形成していることが多いのだそう。

繁殖形態は卵胎生で、冬に交尾をし、18~22か月の長い妊娠期間を経て1~32匹の幼魚を堆積物のたまりやすい入り江などで出産しますが、妊娠時期に関しては生息する場所で大きな違いがあるらしく、黒海では12か月という短期間で出産した例もあるそう。

 

体長が60㎝ほどになり性成熟するのに10~25年ほどかかり、ゆっくりと成長していきます。

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寿命も長く、70~100年ほどだと言われています。

アブラツノザメの名前の由来

アブラツノザメは名前の通り、脂乗りの良いサメというところから名づけられました。

脂のりの良いツノザメの中までアブラツノザメというわけ。

アブラツノザメと人間の関わり

アブラツノザメは西洋では食肉として価値が高く、イギリスではフィッシュチップスとして一般的です。日本では青森県で盛んに漁獲されています。

12~6月にかけて漁獲され、旬の時期は12~2月。

 

青森では年間で2tほどのアブラツノザメが漁獲されていて、サメの漁獲量の内ほとんどがこのアブラツノザメが占めています。

港で内臓と皮を剥がれ棒状にしたものを棒ザメとして関東に出荷。

 

米軍の横須賀基地にも出荷しているのだというのだから、アメリカ人も普通に食べる食材のようです。

福島県で底引き網によって獲れたアブラツノザメよりも青森県で一本釣りされたものの方が高値で取引されているようです。

 

地元でも非常に美味しい魚として一般的に食べられているようなのですが、棒ザメの状態で流通するので、棒ザメの正体がアブラツノザメだと知っている人はそれほど多くないのだとか・・・・

 

ネズミザメと比べると脂がある分煮ても固くならず、非常に上品な味をしているのだそう。

煮つけはもちろん、醤油焼きやヌタ、なます等でも食べられています。

 

皮以外の部分はほとんど利用でき、肝臓は肝油の原料に、卵はまるで鶏の卵の黄身のようで普通にオムレツなどに使えるのだとか。

すり身などの原料としてもとても重宝されているようです。

また、ウナギの養殖に欠かせない、孵化したばかりの稚魚のエサとして、アブラツノザメの卵が有効だという研究結果も出ているそう。

アブラツノザメのまとめ

アブラツノザメは寒帯から温帯の水深200~900m付近に生息している。

背ビレには小さな棘がついていて、弱い毒があるので注意が必要。

 

日本では東北地方を中心に漁獲されていて、特に青森での漁獲量が多い。

棒ザメとして流通しており、関東地方などに出荷されている。

皮以外のほとんど部分を利用することができ、ヨーロッパなどでは価値の高い食材のひとつ。

(ライター ナオ)

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