海のユニコーンと言われるイッカク。

彼らの角は何のために生えているのかご存知ですか?

イッカクの生態

イッカクは偶蹄目イッカク科イッカク属に分類される体長4~5mほどのイルカです。

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体重はオスで1.5t、メスは1.0tに満たないほどの大きさです。

 

胸ビレは短く、成体では先端が上に反り返っています。

背ビレはありませんが尾びれは扇型で中央に顕著な切れ込みが入っています。

 

赤白い地に茶色の斑点模様がついています。

首と頭部、胸ビレや尾ヒレのうちなどは黒くなっていて年長になるほど模様がはっきりとした明るい色になるのが特徴です。

 

高齢のイッカクなどは角が確認されない場合、シロイルカと間違われるほどになります。

イッカクは15~20頭の集団でいることが多いのですが、時には数百頭や数千頭という群れでいることもあります。

 

食性は主にタラ類ですが、地域によってはイカを食べるところもあるようです。

逆に捕食されるのはホッキョクグマやシャチ等。

 

イッカクは1000mもの深海まで潜っていくことが出来ます。

そのスピードは1秒間に2mほどなのだとか。

25分間潜り続けていたという記録もあります。

イッカクの繁殖期のバトル

オスは繁殖期になると牙を振りかざしてメスをめぐってバトルを繰り広げます。

しかし、このバトルは相手を傷つけるものではなく、いかにより牙を高く上げるかといった角度で競争するようなものと言われています。

イッカクの角についてのあれこれ

イッカクの最大の特徴である長い角は、実は歯が変形したもの。

長い角を持ったオスはメスへのアピールになり、より魅力的なのだとか。

 

大きい個体で3mほどの長さ10kgの重さの角を持つものが確認されています。

通常、角は一本しか生えないのですが、500分の1の確率で2本生えるものもいます。

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角は基本的にオスだけに生えるもので、メスにはありません。

しかし、15%の確率で角の生えるメスもいて、それらの個体の角の長さは平均1.2mほどと言われています。

 

角には左ねじ方向のらせん状の溝があり、先端は艶のある白色をしていますが全体的に脆く、一度折れてしまったら、再生することはありません。

この角、一体何のためにあるのか・・・・それが今回の本題ですが、この牙、実は高度な感覚器になっているというのが最近の研究者たちの見方です。

角を空中に高く上げることにより、気圧や温度の変化を敏感に知ることができ、イッカクの生存環境を保つ手段となっているというわけ。

 

しかし、それ以外にも先述したようなオス同士の強さを競うために使われたり、また、極最近の話では好物のタラを捕食する際に一度牙でタラを叩いて気絶させてから食べている様子が撮影され、話題になりました。

つまり、イッカクの牙は感覚器としてだけでなく、武器やシンボルとしての役割もあるということ。

イッカクの生息場所

イッカクの大多数の個体、約90%が棲息していると考えられているのはカナダの北グリーンランドのフィヨルドの入り江で、ここには約50000頭ほどのイッカクがいるのではないかと推測されています。

イッカクと人間の関わり

食料としてだけでなく、手工芸品の材料としても使われているイッカク。

イヌイットたちにはイッカクの漁が求められています。

 

銛を使っての漁だけでなく、高速船や捕鯨用のライフルを用いての漁も行っているようで、動物保護団体は反対を続けています。

かつては骨の成分に解毒作用があるということで、粉末が売られていたこともあるようです。

イッカクのまとめ

イッカクは海のユニコーンとも言われる特徴的な角の生えている海の生物。

角は基本的にはオスだけに生えていて、長いもので3mを超えるものもいる。

 

角の役割としては、高度な感覚器官、シンボル、武器などがある。

イッカクは潜水も得意で、最大25分間潜っていられる。

イヌイットにはイッカクの漁が認められている。

(ライター ナオ)

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