マツムシと言えば日本の秋の風物詩の一つです。

小学校に入ると『あれマツムシがないている チンチロ チンチロ チンチロリン』

 

と言う歌を習いますよね!…現代の子供たちも習いますよね?

歌は知っていても生態までは知らないという方も多いのでは無いでしょうか。

今回はマツムシの生態や飼育方法などを紹介していきたいと思います。

マツムシの鳴き声は本当に歌の通りなの?生息地・生態・食性など

マツムシの鳴き声は歌の中ではチンチロリンと可愛らしく表現されていますが

実際の鳴き声もチンチロリンと言う様な鳴き声をするんですよ!

マツムシは日中は隠れている事が多いですが、夜になると活動し始める夜行性です。

生息地は日本全国(北海道除く)に生息していますが、主に本州・四国・九州・沖縄などに多く生息しています。

 

外国では、台湾・朝鮮・中国にも生息しています。

マツムシの生息環境は基本的には水辺近くの草地や藪などです。

 

体長は19~33mmで体色は茶色っぽい色をしていて、バッタの様な長い足を持っているのが特徴です!

食性は雑食性で、草木の葉や小さい虫を好んで食べています。

 

繁殖期は8月~10月に掛けて行われ、メスもオスも冬が近づいて来ると死んでしまいます。

産まれた子供は冬の間卵の中で冬眠して、暖かくなってくる春頃になると孵化します。

 

幼虫が成虫になるまでの日数は30日~60日掛かると言われています。

マツムシの寿命は成虫になってからは4ヵ月程しか無く、この間にオスは子孫を残す活動をしメスは産卵をしなければいけないので大忙しです!

生き急ぐとは正にこうゆう事を言うのかも知れませんね。

マツムシが人間に与える益と害

マツムシは特に人に害を与える事はありませんが、益を与える事も無いと思います。

強いて言えば、マツムシの鳴き声を聞くと秋が来た事を感じさせてくれる事くらいですかね…。

 

人間にとって害は無いのですが、マツムシにとって人間は害があるかも知れません。

なぜなら、開拓などでマツムシの生活環境が破壊され個体数が減少してるんだそうです。

 

ただでさえ寿命が短い昆虫なので、餌や住処が無いと子孫を残す前に死んでしまいます。

まだ絶滅まではいっていませんが、いつか秋を知らせるチンチロリンと言う鳴き声が聞けなくなる日が来ると思うと少し寂しいですね。

マツムシの捕まえ方と飼育方法

マツムシは動きが素早いので手で捕まえようとしてもすぐに逃げられてしまいます。

なので、エサでおびき寄せて網やカゴで捕まえると良いですよ!

 

エサは煮干しやキュウリやドッグフードでも寄って来るようです。

ちなみに見つけ方は、草むらなどに行くとマツムシの鳴き声が聞こえると思うのでその周辺を探すと見つかります。

準備しておく物

  • 虫かご
  • イネ科の植物の茎を数本
  • 霧吹き

まず虫かごの中に土を敷いて茎を刺して置くのですが

何故茎が必要かと言うと、マツムシが隠れ家になるのと産卵の時に必要になるからです。

 

なるべく本来の生活環境と近い形でマツムシの家を作ってあげて下さい。

土や茎が乾燥してくると霧吹きで湿らせてあげて下さいね!

 

エサは上記にも書きましたが、キュウリや煮干しを用意するのが面倒くさければ市販のスズムシ用の餌でも大丈夫だそうです。

あと野菜なども好んで食べるようなので切れ端などをお裾分けしてあげると喜ぶと思いますよ!

寿命が短い分しっかり可愛がってあげて下さい。

マツムシについてのまとめ

今回はマツムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

秋になったら是非耳を澄ませて聞いてみて下さい。

マツムシのチンチロリンと言う可愛らしい鳴き声が聞こえてくると思いますよ。

ライター MISAKI

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