「ヤツデ」という植物は花ではなく葉が有名な植物であり、実はとても私たちの生活に身近にあるものです。

家の庭で植栽などをしている人にはよく知られていると思いますが、他の植物よりも悪い環境下においても育つことのできる植物なのです。

また昔には実用的な使われ方をし、天狗の持つ特別な植物としてなど、人間との様々な関係があるのです。

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ヤツデの特徴は?

ヤツデは常緑植物の一種です。常緑植物とは一年中緑の葉がみることができる植物のことです。

通常よくある植物では秋には紅葉となり冬には葉がついていなかったりすることもありますが、ヤツデは基本的にそのままの状態を保ちます。

そして一番の特徴はなんと言っても葉の形状です。非常に大きな葉をしており、20センチ以上にまで成長した葉をつけていることもあります。

さらに形が手のひらのようになっており、人間における指の部分が8つに分かれているように見えることから「ヤツデ」と名付けられています。

 

しかし実際には、葉は7つか9つに分かれていることが多く、偶数の8つにはなかなか分かれないようです。

葉が特徴的であまり花は着目されていませんが、こちらも変わった性質をもっていて、秋から冬にかけて開花するのです。

またヤツデの特徴として日陰に強く湿気のあるところを好むこと、大気汚染にも強いと言われていることなどがあります。

どこ分布している?

湿気のあるところのほうがヤツデには適しているため西日本の主に海岸沿い多く自生しています。

とは言っても環境にシビアな植物ではないため東日本においても自生していたり、育てることはさほど難しくありません。

海岸近くの中でもやはり湿度が高くなりやすい太平洋側や、さらにその近くの森林には特に生えやすいです。

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害はある?人間との関り

実用的なものとしては主に2つの関係があります。

一つは庭木としての関りです。これまでに説明した通り、手入れの難易度が低く環境が悪くても元気に育ってくれるためです。

 

もう一つは薬として使われていたことです。

ヤツデの葉を乾燥させたものは薬としての効果が期待されていたからです。

しかし葉には、過剰に取りすぎると下痢を起こしてしまう物質が含まれているため使い方には注意が必要でした。

虫除け効果がある?

下痢を引き起こしてしまうという物質はヤツデサポニンというもので、昔には殺虫にも使われていました。

ヤツデサポニンは葉や茎、根っこに含まれていて少量を摂取したところで人間にとってはそこまで害にはなりません。

 

しかし虫はその毒を感じることで近寄らなくなり、特にうじ対策の殺虫剤として効果を発揮していました。

そのため昔の古い建造物が多い地域には、うじの湧きやすい便所の近くにヤツデを栽培して虫除けにしていた名残を見ることができます。

 

このような実用的な使い方がある一方で、昔には魔除けの力があるとも考えられていました。

天狗が大きなヤツデの葉を持っているのもそのためです。

このヤツデの葉で魔物を追い払い、風を起こすことや、空を飛ぶのにも使うとされていて、ヤツデの葉がいかに特別な扱いを受けていたかということがうかがえます。

ヤツデは虫除け効果があり環境に強い植物だった!

虫除けの効果は実際に期待できるものですが、ヤツデに対する期待度は非常に高く魔除けにもなるとまで考えられていました。

それはヤツデが虫を近づけないことや、多少の悪い環境でも育つような強い植物であることが関係しているのかもしれません。

 

現代では虫除けができるようなスプレーや薬剤もいろいろありますが、昔の人々の知恵を使ってヤツデで虫除けをしてみてもいいかもしれません。

ライター yuki_1

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