ジメジメとした熱苦しい夏の夜、23時半から0時ごろになるときまって、例の黒いヤツ、「G」とも称されるゴキブリがキッチンをごそごそ這い回りはじめます。

今回は、嫌われ者の代表、ゴキブリの生態や駆除の仕方などに注目します。

やっつける前に敵を知ろう!

ゴキブリは生きている化石ともいわれ、約3億年前には存在していた最古の有翅昆虫です。

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世界的には熱帯を中心に4,000種生息しており、日本で見られるのは50種あまりです。

ゴキブリという名前の由来は、御器(食器)をかぶる(かじる)から「ごきかぶり」。

それが明治時代、日本初の生物学用語集が出版されたときに、「か」が脱字になったという誤植のせいで「ごきぶり」という名前が一般的に広まりました。

 

ゴキブリは、もともとは熱帯雨林の自然の中で生息していたのですが、寒さや食べ物に困らない人間の住環境に目をつけ進出してきたのです。

ゴキブリのもっとも好む温度は18度、15度ぐらいになると活動しはじめ、5度以下では死んでしまいます。従来寒い北海道では見られなかったのですが、最近は一年中あたたかいビルなどがあるため北海道でも見られるようになりました。

 

日本の家屋でよく見られるゴキブリに、クロゴキブリとチャバネゴキブリがいます。

クロゴキブリは、体長30~40mm、つやつや黒光りした褐色の羽、長い触覚をもち、ジメジメした流し台や洗面台の下を好みます。

 

チャバネゴキブリは、体長15mm、薄い茶褐色で、あたたかい新聞紙や段ボールの隙間、熱のこもる家電製品の周囲を好みます。

飲食店などで見かけることが多いゴキブリです。

ゴキブリの体の特徴

ゴキブリの体は扁平で、頭は胸の下に隠れています。

大きなアゴで食べ物をかじり、胃の中にある歯で細かくくだきます。つまり口が2つあるといってもいいでしょう。

 

頭に長い触覚があり、お尻にも触覚のような尾毛があります。周囲の状況、空気の動きまでも敏感に察知するので、暗くても食物のありかや天敵の居場所がわかるのです。

さらにご存知のように脚が発達しているので、ものすごい速さで走ります。一方で羽は退化しており飛翔能力は低いものが多いようです。

ゴキブリの移動速度は?

ゴキブリのすばしっこさにイライラされている方も多いと思いますが、ゴキブリは時速何キロぐらいで走るのでしょうか。

ゴキブリは1秒間に1.5m移動するということです。1.5mといっても体長の40~50倍の距離です。

 

時速に換算すると170km、瞬間的には300km以上のスピードがでることもあるとのこと。新幹線なみ、もしくはそれ以上に速いことになります。

風力まで感知する触覚をもち、危険を感知すると発達した脚を使って、時速300kmで瞬時に逃げる、飛ぶのはへただけど、扁平な体でどこにでも潜り込む、スリッパで叩くのがむずかしいわけです。

ゴキブリの生活史

通常のゴキブリは、卵から幼虫になり脱皮を繰り返して成虫になります。

寿命は1年から2年ぐらいです。

ゴキブリは雑食性で、残飯、動植物の死骸、人間の垢や毛髪、髪や油まで、塩と醤油以外なら何でも食べるというたくましさをもっています。

 

ゴキブリは、小豆のような卵鞘(卵が入る袋)に1回で数十個の卵を産みます。

1度交尾をすると精子を保存しておく器官があり20回は妊娠できるとのこと。

1匹のメスは生涯500匹~の生殖能力をもっています。「ゴキブリ1匹見かけると30匹はひそんでる」といわれますが、あながちまちがってはいないようです。

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ゴキブリのしぶとい生態!

  • ゴキブリは、自分の体の脂肪分を栄養にすることができるので、水だけでも90日生きられます。また水がなくても30~40日は生きられます。
  • ゴキブリは、オスがいるときは有性生殖ですが、メスだけのときには単為生殖に切り替える「条件的単為生殖」を行います。つまりメスだけでも繁殖することができるのです。
  • ゴキブリは、頭がもぎとられてもしばらくは生きていることができます。頭とお尻の2か所に脳のような役割をもつ神経網があるからです。
  • ゴキブリは、腹部の気門から15分おきにプシュープシューとおならのようなメタンガスをだします。相手を威嚇するためだといわれていますが、そのガスの量は、地球上のメタンガスの20%にもなるとの説もあります。

ゴキブリをやっつける方法

ゴキブリを駆除するためには、キッチンや洗面所などの水回りやタンスや家電製品の裏などをきれいに掃除し清潔に保つのが一番です。

そうはいってもきれいな状態を保つのはなかなかむずかしいですよね。

 

では、ゴキブリに遭遇してしまったらどうしたらいいでしょうか。ゴキブリの駆除方法としては、主に次の4つがあります。

①スプレー型殺虫剤による駆除

ゴキブリが目の前に出没したときに殺虫剤を噴霧し速攻で駆除します。

②トラップ型捕獲機

粘着のりがついたトラップを床に置き、通りかかったゴキブリを捕獲します。

③毒エサ剤による駆除

ゴキブリが好むエサに殺虫成分を混ぜたものを、ゴキブリがでそうな場所に置き、夜間にでてきたゴキブリに毒エサを食べさせ駆除します。

④くん煙剤による駆除

煙状にした薬剤をゴキブリに吸い込ませて駆除する方法。広範囲の駆除が期待できますが、卵の状態では駆除できません。

凍結ジェットが素早いゴキブリ退治によいといわれる理由

上記のゴキブリの駆除方法には、それぞれ良い点・悪い点があります。小さいお子さんなどがいらっしゃる方は、有害な殺虫成分の入った薬を室内に散布したくはありませんよね。

最近は比較的安全な成分を使用した薬剤もでてきていますが、できれば使用は控えたいものです。

 

ホウ酸団子などを使用したトラップを床に置くことも、こどもやペットがいるお宅では危険です。

また殺虫剤を使用し続けると、殺虫剤に耐性をもつゴキブリがでてきてしまいます。

 

そこでもっとも安全で速攻的なのが、凍結ジェットを噴霧することによる駆除です。

スプレーすると気化熱を利用して瞬間的にマイナスの温度になり、対象を凍らせます。

スプレー噴射の速度が速いので、新幹線並みの時速をもつゴキブリも瞬時に白く氷に包まれてしまいます。

それをそのまま密閉して捨てればいいのです。

まとめ

どうでしたか?ゴキブリの底力はすごいというか、しぶといというか、いろいろおもしろい生態をもつ生き物なんだということがわかったのではないでしょうか。

いずれにせよ、今年の夏は、あの黒いヤツには絶対に出会いたくないものです。

(ライター sensyu-k)

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