おそらく嫌いな虫ランキング1位になりそうなゴキブリですが、生命力の高さや動きの速さ、繁殖力の高さなど驚くべきところを多く持っています。

普段あまり見ることはありませんが、高い場所から羽を広げて飛行しながら地面に降り立つこともできるのです。

 

雑食でゴミですらも食料と化し、様々な環境下でも生き残れる適応能力の高さも認められています。

そんなゴキブリにはまだあまり知られていない能力があります。

 

実は鳴き声を出すことができるのです。

鳴き声を出す虫と言えばコオロギや鈴虫が代表的ですが、それらとの違いや鳴き声のメカニズムについて説明していきます。

ゴキブリが鳴く理由とは?

まだ完全に解明されているものではありませんが、現在考えられているゴキブリの鳴く理由として3つのパターンがあります。

1つめに、生命の危険を感じたときに発するとされています。

人間もピンチのときに思わず叫ぶことがありますが、これに近いものだという見解です。

2つめに、求愛をしているときに発するパターンです。

 

ゴキブリ以外にも求愛時に普段と違う行動を取る虫は多くいます。

このように鳴き声や音を発したり、求愛ダンスといったような動きを見せるやり方など様々です。

虫以外にも多くの生物で同様の行動が確認されており、地上の動物から海中の動物まで幅広く共通しています。

 

3つめに、仲間とのコミュニケーションを取るために鳴いているという理由です。

例えば仲間を呼ぶような場合や、逆に危険を知らせる役割を果たしたり、色んな可能性が考えられます。

 

人間でも声を発することはコミュニケーションを取る手段の中でも最も重要なことのひとつです。

このように考えるとゴキブリと言えど鳴くという行為をしてもそれほど不思議なことではないと分かります。

ゴキブリが鳴き声を出すメカニズム

ゴキブリが鳴き声を出す理由については上記した通りですが、鳴き声はどのようにして出されているのでしょうか。

実はゴキブリは人間や動物のように声帯を使って鳴き声を出しているのではなく、体の一部を震わしてこすり合わせることで音を発しているのです。

 

ゴキブリの場合は主に羽をこすったときの摩擦音によると言われています。そのため「鳴き声」と呼ぶには少し違和感があります。

ゴキブリ以外の鳴く虫たち

ゴキブリ以外に鳴く行為をする虫にはどんな種類がいるのでしょうか。

有名なのはコオロギや鈴虫、セミなど、他にもまだまだたくさんの種類がいます。

 

これらの虫たちも基本的に鳴く理由は共通していて、異性への求愛や縄張り意識をアピールした威嚇などです。

そしてその鳴き声の仕組みに関しても同様に、羽などを高速で振動させたときの摩擦音が鳴き声の本性です。

ゴキブリの鳴き声が鈴虫と同じなら人気者になれたのか?

鈴虫の鳴き声は「リーリー」や「リンリンリン」のように表現されることが多く、心地の良い音でもあります。

しかしゴキブリや虫が苦手な人からすると、鈴虫自体も明るい場所で見るとなかなか触れたものではないかもしれません。

 

ですが一般的にゴキブリと鈴虫とでは評価が全く違います。

鈴虫はゴキブリのように排除される対象とは見られていないのです。

 

何がここまで評価を分けるのでしょうか。可愛い鳴き声がこの差を生んでいる原因とすれば、ゴキブリもきれいな鳴き声を出していれば可愛がられたのでしょうか。

実際のところそうなってみないと分からないところもありますが、おそらくは嫌われる存在には変わりなかったことでしょう。

 

なぜならばゴキブリの嫌われる原因は見た目や動きだけによるものではなく、れっきとした害虫だからです。

不衛生な場所で繁殖し生活をしているゴキブリは人間の体にとって良くない菌などを保有していることがあり、危険なこともあるのです。

(ライター  yuki)

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