オサムシ亜科のハンミョウ。

アフリカやアジアなどでは姿の美しさから、切手になっています。

 

外国の切手は斬新な色使いが多く見ていると楽しいですね。

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日本にも昔は甲虫の切手があったようです。

ハンミョウの生態

ハンミョウの生息地は主に温暖な本州・四国・九州、屋久島などの離島です。成虫が見られるのは夏から秋にかけて。

平地や林道、普通の道路にいる事もあります。

オサムシ亜科(食肉亜科)の名の通り肉食です。

種によりますが、ハンミョウのメスは一度に沢山産卵します。

その数は1,000個を超えることも。それだけ生存競争が厳しいのです。

 

幼虫は堅い地面のある場所につくられた縦に長い巣穴で暮らし、小型の昆虫を主食として育ちます。成虫の状態で越冬します。

昔はハンミョウがいると思しき巣穴に草を突っ込み、幼虫を出してみる虫つりという遊びがあったそうです。それほど身近な昆虫だという事ですね。

日本に生息するハンミョウの種類

日本に生息するハンミョウは亜種も含めて30種ほどとされています。

日本の都市部などでも見かける事があるくらいですが、多くの種は控えめな虫なので見つけようとしないと気づかないかも知れません。

 

よく見られる種として、コニワハンミョウ、ニワハンミョウ、トウキョウヒメハンミョウ、エリザハンミョウ、コハンミョウ、ミヤマハンミョウ、ナミハンミョウ、ホソハンミョウ、カワラハンミョウ、ホソハンミョウなどなど。

ホソハンミョウは絶滅危惧種に指定している県もあります。

 

成虫が見られるのは秋くらいまでの時期で、大きさは約1㎝前後です。

体色はこげ茶に黒、白い斑点のような模様があるものが殆ど。

 

ただナミハンミョウは派手で、大きさも2㎝ほどあります。

これが一般的に美しいハンミョウと呼ばれるハンミョウです。

 

ブルーや赤、緑などの模様が入り、色鮮やかな体色です。

前胸あたりに毛があるのも特色。タマムシも綺麗なメタリックカラーですが、甲虫好きの人たちの中には熱心なハンミョウ好きがいるみたいです。

ナミハンミョウの食性

ナミハンミョウは幼虫、成虫ともに肉食です。

ナミハンミョウの幼虫は、約1年程土の中の巣穴で過ごします。

 

ウジ虫の様な体で頭の部分が黒っぽい。

栄養のありそうな小型の昆虫が通りかかると、瞬時にとびかかり巣穴に引きずり込み発達した顎でバリバリ噛み砕いて体液を吸い取ります。

ナミハンミョウは、幼虫の頃から非常にダイナミック且つ肉食性の強い虫だと考えられます。

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成虫のナミハンミョウの体をよく見ると、大きな顎に牙のようなものがついているのが分かります。

この牙で獲物をがっちり捕らえて捕食します。昼間はウロチョロしていますが、もちろん散歩などではなく獲物を見つける為です。

 

獲物を見つけた時のハンミョウの動きは俊敏です。

大きな複眼は捕食に役立つからでしょうか。

ハンミョウは道教え、ともいわれます。

 

数メートルごとに進んでは止まる、という行動を繰り返すからです。

ハンミョウはあまりに動くスピードが速い為、今何処にいるのか立ち止まる習性があるものもいるらしい。

速すぎて立ち止まるとは面白い行動ですね。

毒の有無

毒があるハンミョウはオサムシ亜科のハンミョウ科とは異なり、ツチハンミョウ科のマメハンミョウなどです。

ややこしいですが、別の虫です。前述したオサムシ亜科のハンミョウたちには毒はありません。

外見が似ているハンミョウは多いので、見分けるのは難しいでしょうね。

 

毒をもつハンミョウと、毒を持たないハンミョウの名前がなぜ同じなのかはっきりしませんが、中国から輸入された漢方薬の書物に記載があった斑猫を和名のハンミョウだと思い込みそのまま当てはめてしまったのではないか、と言われているようですね。

時代劇に出てくる暗殺用の「はんみょうの粉」というものは創作だと考えられます。

ツチハンミョウ科のマメハンミョウについて

毒性が特に強いと言われるのはツチハンミョウ科のマメハンミョウです。

見た目は頭が赤く体が黒い細長い。これは他のハンミョウと違うので、見分けやすいですね。

集団で活動するのが特徴。

 

持っている毒物はカンタジリンというもので体液に含まれていると考えらえています。

うっかり触ると皮膚がかぶれるので注意しましょう。

 

昆虫の体液は脊椎動物と異なり、酸素を運ぶ赤い液体ではありません。

マメハンミョウの生態も少々変わっています。幼虫の時は益虫で成虫は害虫です。

 

マメハンミョウの成虫は広食性で葉を食べると言われています。

東北より南の本州では害虫として知られています。

成虫になる時期はちょうど7月や8月頃。

 

集団で突如現れ、マメの葉などを食い荒らし土の中に産卵してしまいます。

そうなる前に駆除するのが難しい。

しかしマメハンミョウの幼虫は、マメに関心を持たずマメにつくバッタやイナゴなどの卵を食べるのです。

ハンミョウの世界

ハンミョウは変わった名前の虫です。

漢字は斑猫。

英名はtiger beetles of japanです。

 

捕食の様子や幼虫の逞しさを見るとタイガーがつくのも成程納得。

ハンミョウは硬めの土に巣穴をつくるので、舗装された場所が増えると産卵しにくくなります。

昆虫の徹底的な駆除には産卵させない事が一番の様に、減らさない為には産卵場所を残しておくのが適切な対応です。

(ライター:おもち)

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