皆さんは、『インドガビアル』という生き物をご存知でしょうか?

絶滅危惧種に指定されるこの生き物についてご紹介いたします。

インドガビアルは、ワニの仲間です!

インドガビアル(=Gavialis gangeticus)は、名前の通りインドの川に生息しているワニです。

「ガビアル」とだけ呼ばれることもあるこのワニは、ワニ目ガビアル科インドガビアル属に分類され、諸説ありますがクロコダイル科と言われることもあります。

インドガビアルの特徴は?

インドガビアルは、全長4~6mで、細長い口を持っているのが特徴です。

通常、よく見られるワニは口が大きく歯も鋭い姿が想像つくかと思いますが、このワニは口が細長くなっています。

なぜそんな構造なのかというと、水中の中で速く動けるようになる為に口先が細くなっていると考えられています。

口先が細い分、水中の水抵抗が少なくなるから素早く動け、餌をすぐに捕まえることが可能になります。

 

また、水かきが発達しており、より速く水中で動ける身体のつくりになっていることが伺えます。

その反面、陸地で動くことはあまり得意としないそうです。

インドガビアルの愛は、ハートじゃなくてダイナマイト!

インドガビアルの求愛行動が何とも面白いんです。

インドガビアルのオスは、繁殖期になると爆発音のような音を口から発し、メスに求愛します。

 

口の端に隆起したものがあり、それを使って爆発音のような音を鳴らすというプロポーズ(求愛行動)も、大きな特徴の1つではないでしょうか。

インドガビアルって絶滅危惧種なの?

水中で生活することの多いインドガビアルは、水深が深く綺麗な川に生息して魚を食べます。

既に、次の地域では絶滅したと考えられており、絶滅危惧種に指定されています。

(絶滅地域:インド・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・ミャンマー)

 

人間を襲うことはないと考えられているインドガビアルですが、私たち人間のせいで絶滅に追い込まれています。

インドガビアルの生息地は、綺麗・水が深い・河川なので、綺麗な水のところでしか暮らせません。

 

生息地が環境破壊(土砂採掘、製紙業のパルプ排出など)によりなくなっていることや、魚を食べるので漁業に影響が出てしまい害獣駆除されてしまっていること、また人間がインドガビアルを食べたり装飾品にしたりすることによる攪乱から個体の数が減っていると考えられています。

インドガビアルと人間の関わりについて

絶滅危惧種に指定されているインドガビアルを増やそうという試みがあり、人間の手で卵から育て自然に還す取り組みを行っているが、現状棲める環境にない河川が多く生き延びることが大変な状況であることには違いありません。

 

環境破壊等、最近世界中で目を向けられていることとは言え、すぐに環境が改善されるのは難しいのが現状です。

インドガビアルたちを人間の手で増やしていく活動をしていても結果が結ばないのは、あまりにも悲しい現実なので、絶滅させない為にも環境を良くしていく試みも同時に行っていく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

インドガビアルは、とてもユニークな生き物ではありますが、今危機的状況にいる動物であるという事実もお分かりいただけたかと思います。

もっとこのような絶滅に追い込まれている生き物がいるのは事実なので、これからも勉強していく必要がありますね。

(ライター:Teyo)