キツネは日本に生息する動物の中でも比較的認知度は高く、その容姿を誰もが知っています。

野生には多く存在していますが、実際のところ目の前で生のキツネを見たことがある人は少ないと思います。

 

イヌやネコはペットとして飼われ可愛がられていますが、キツネは見た目は可愛いいわりに飼っている人をまず見ないです。

そこでキツネの生態や適した環境や、ペットとして飼育することが可能なのかどうかといった点を解説していきます。

キツネの生態

野生のキツネは日本中に広く生息しており、大勢で群れるというよりは小さめのグループを形成し生活をしています。

雑食なので肉も植物も食べますが肉食に近いため鳥やウサギ、ネズミ等の小動物から昆虫まで様々な捕食対象があります。

狩りをすることで生きていかなければならないため生まれてから1年経つ頃には捕獲ができるように成長します。

性格はキツネの種類にもよりますが、基本的には用心深いです。

また寿命は10年ほどと、イヌと大差はありません。

キツネの飼育について

キツネをペットとして飼うことができるのかというと、ズバリ可能です。

飼うまでに特別な過程が必要と言ったこともなくイヌやネコと同様にペットとして迎え入れることができます。

 

しかし現実的にペットとすることができるのはほぼフェネックという種類のキツネです。

それ以外の種類は取り扱っている店があまりないためです。

 

一般的なペットショップでは見つけることが難しいので、エキゾチックアニマルに特化した店を探さないといけません。

インターネットで探すと手間も少なくなりますが、その場合信頼できる取引ができるよう事前に情報収取をしっかりとしておきましょう。

 

ところでフェネックというのはキツネの中でも非常に小さく体長は大きくても50㎝、体重は1kgほどであり、大きな耳が特徴です。

イヌと違って簡単にはなつかないので、なついてほしい場合はできるだけ生まれてから間もないものを引き取ったほうが良いでしょう。

 

それでもしつけはなかなか難しくトイレの場所は覚えないと言われており、排せつ物の臭いには注意が必要です。

しかし、最も重要な問題は危険な病原菌を持っているかもしれないという点にあります。

 

キツネはエキノコックスという命にも関わる病原菌を持っている可能性があり、これはすでに菌を保有していたネズミをキツネが食べることによって感染するものです。

そのためペットにする前にこの病原菌を持っていない確証を得ておきましょう。

飼育のために必要なものと快適な環境づくり

キツネといえどもペットにするにあたって特に変わった準備物はなく別の小動物用のアイテムを代用することで十分対応できます。

そこで必要なものは、ケージやエサ箱、給水ボトルなどが基本的なものです。

 

運動もしっかりさせてあげたほうが良いので、広めのケージを用意してあげて、キャットタワーなんかがあるとなお良いです。

フェネックに関して言うと寒さに弱いため暖かく保ってあげて、25℃以上にしておけば問題ありません。

餌は何をあげればいい?

雑食なので神経質になりすぎず、ドッグフードかキャットフード、または匂いの少ない野菜や果物等を餌とすればいいです。

しかし、イヌと共通していますが、チョコレートやネギ類は与えてはいけません。

キツネをペットとして飼うことは可能だが入手が難しかった!

これまでに紹介したとおり、キツネはペットにできます。

しかし実際に飼おうとしたときに出会う最初の問題は取り扱っている店が非常に少ないことであり、種類もフェネックに絞られているのが現状でした。

 

そしてもう一つの問題はしつけの難しさと懐きの悪さでした。

しばらくは警戒されるかもしれませんが、キツネと供に生活することは不可能ではないため興味のある方はペットとして可愛がってあげるとキツネにも愛情は伝わるかもしれません。

ライター yuki_1