ワニが日本に生息しているという話、皆さんは聞いたことがありますか?
日本にワニがいるのは動物園だけでしょ?という方、実は・・・・

日本で見つかっているワニの化石

日本がユーラシア大陸と陸続きだったのは約500万年前までの話。

その頃、大陸にいたワニが日本にもわたってきた可能性は大いにありうるわけで、実際に大阪ではワニの化石が発見されているんです。
しかし、人類は日本に住み始めたのは約4万年前なので、人とワニが日本で共生していた時代はないというのが有力な考え方。

 

昔はサメのことをワニと呼んでいた時代もあったようで、その辺りで情報が錯誤してしまうことはあるようですが・・・。

ワニのようなアリゲーターガ―

日本でもワニのようなアリゲーターガ―という淡水魚は生息しています。
歯は鋭く、肉食のような魚類。甲殻類を主食としていて、全長は3mほどだそうです。
まあ、でもこれもワニではなく、あくまで魚類です。

日本でワニの目撃情報!!??

そうは言っても、これまでの歴史上、ワニの目撃情報というのは皆無というわけではなかったようで、近いところで言うと、1989年に横浜の海岸でワニに似た生物がいるという目撃情報が相次ぎました。

 

動物園から逃げ出したのか、それともどこからか流れ着いたのか?

しかし、ワニは日本の冬を越すことはできないので、万が一そのどちらかだとしても、冬の間に命を落とすことは必須。生き残っていたり、ましてや繁殖して増えている可能性はほとんどないのだそうです。

 

明治や大正の時代には実際にイリエワニというオーストラリア北部やインド南東部、ベトナム、ニューギニアなどに生息しているワニが生きたまま漂着したという記録があるそうです。
もともと汽水域に生息しているワニは、海流に乗って泳ぐことが出来るので、その情報は嘘ではなさそう。

 

奄美渡島で幕末に残された文書から推測されるワニ。
幕末から明治にかけての報告書には西表島にはその当時複数のワニが生息していただろうと書かれています。

 

東京八丈島には様々な漂着物が流れ着くことでも有名で、その中にはイリエワニもいるというのは有名な話。
詳細は分かっていないが、おそらく可能性はあると思われます。

 

先にも書いた最も最近の神奈川で目撃されたものも、このイリエワニだった可能性が高いと言われています。

海流の流れから行くと、日本に流れ着く可能性は十分にあり、ワニにとっては日本はそう遠くない場所なのだとか・・・・。

イリエワニの正体

実際、このイリエワニがもし漂着してしまったら・・・・それってどんなことが起こるのか?
イリエワニはワニの中で最大の大きさと言われているワニです。クロコダイル属に分類され、その体長は5m、重さは450kgにもなるのだとか。

 

最大の個体は8.5mにもなるというのだから‥‥動物園で見ているワニとは迫力が違います。

大きさだけではありません。

 

イリエワニは実際に恐ろしいワニなんです。

太平洋戦争時、ラムリー島というところで起こった戦いで、日本兵はイギリス兵と戦闘を繰り広げました。

 

帰還する際、多くの日本兵が海上でイリエワニに襲われたという記録が残っているのだそうです。
ギネスブックにも「動物がもたらした最悪の災害」として記録されているのだとか。

日本にワニは生息するかのまとめ

基本的に日本にワニは生息していないし、野生で生息することはできない。
漂着例として過去の事例はある。

 

太古の昔、日本がユーラシア大陸と陸続きだった時代には日本にもワニはいた。
生きたワニが漂着する可能性は無きにしも非ず。

イリエワニがもし漂着したら、注意すべし!!

 

最近の天候の変化、温暖化、色々日々変化している気候の中、生きものたちの世界に何があってもおかしくない時代。
ワニの漂着を心のどこかにとめておくのは必要なことかもしれません。

(ライター ナオ)