ムカデとヤスデってパット見で、なかなか区別のつきづらいもの。
しかも、なぜか名前も似ているときてるのだから、厄介です。
ここでしっかり、ムカデとヤスデの違いを覚えちゃいましょう。

ムカデの生態

ムカデは赤い頭と黒い胴体、黄色い脚という特徴的な配色をしていて、本州から沖縄にかけて生息しています。
体長は80~150㎜、大きいものだと20㎜になるものもいて、一節に一対の脚がついています。

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雑木林などの湿気が多いところに生息していますが、時には住宅内にも入ってくることもあります。
毒顎を持っていて、昆虫や小動物を捕食し、家の中に入ってきた時には人間に噛みつくこともあり、このことによるアナフィラキシーショックには注意が必要です。
繁殖期は5~6月。

 

家の中の害虫として姿を現すのは、この繁殖期ともうひとつ、子供たちが巣立っていく!?9~10月が多いようです。

有名なムカデの子育て

ムカデのオスは繁殖時期になると網籠という産卵場所を作り始めます。

 

ここにメスを誘導して連れてくることによって、繁殖が始まるのですが、オスの役割はほんのわずか。
オスはこの網籠に自分の精子を置き、メスを連れてきます。

 

連れてこられたメスはその精子を生殖口から取り入れ、一時的に体内で保管しておき、半年ほどかけて、数回にわたって受精を行うのです。
オスはメスを連れてきてしまってからの役割はなし。

 

メスが一匹で産卵から子育てまでを行います。
メスは一回の出産で5~80個ほどの卵を産み、卵は1か月ほどで孵化します。

 

その間メスは一切飲まず食わずでその場で赤ちゃんたちを見守り、ムカデの赤ちゃんは2か月に一度の脱皮を2回程繰り返したのち、3か月後には一斉に親元を離れていくのです。
つまり、最低でも3か月はメスは何も口にせずに子供を育てるというわけ。

 

こうして命がけで育てられた赤ちゃんたちはそれぞれの力で生き抜き、3年後に性成熟を迎えます。
性成熟を迎えるまでは10回ほど脱皮を繰り返すと言われています。

 

こういった赤ちゃんの育て方は、幼生期の死傷率を断然低くし、そのことによって旅立ちの時には家の中に大量の小さなムカデが発生する原因にもなるのです。

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現在は海外の珍しいムカデが輸入され、ペットとしても人気の高いムカデですが、日本では昔から「攻撃性が高い」ことや「決して後ろに下がらない」(これは俗説)という理由から、戦いの時のシンボルとして使われ、装具のデザインになることも多かったようです。

ヤスデの生態

ヤスデは体長10~25㎜程、ムカデより小さく、全国各地の森林や畑、家の庭など、湿った場所に生息しています。

一部の種類だけが住宅にも侵入してくることがあり、季節的には3~10月が多いようです。

体は数十個の節に分かれていて、前の3節には一節に一対ずつ、あとの節には一節に2対ずつの脚がついています。
全体的に丸みを帯びていて、刺激するとくるっと丸まります。

 

肉食ではなく、土壌の有機物や枯れ葉の真菌類を食べて生活していて、ムカデのような鋭い顎は持ち合わせていませんが、触ったり、強い刺激を与えると体から刺激臭のある体液を分泌し、それが皮膚や目につくととても痛い思いをします。

 

不快害虫として扱われ、線路の上などに集団でいるところを電車がそのまま踏んでスリップすることがあるなど、海岸線ではよくあることのようです。

ムカデとヤスデの見分け方のまとめ

まず、ムカデとヤスデは見た目の大きさと脚の多さが違いますので、とりあえずはそこで判断!
勇気のある人は何かで触ってみる。自己防衛して丸まれば、安心のヤスデ。

 

攻撃してくるような素振りを見せたら、それはムカデの可能性があるので噛まれないように注意しなければなりません。
ムカデを家の中で見るのは季節がある程度限定されていて、5~6月と9~10月でヤスデは3~10月。

以上、しっかり見分けてムカデにはくれぐれも噛まれないように!

(ライター ナオ)

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