とても身近なカエルの一種である「ヒキガエル」。

安価で飼いやすいことから、実はペットとしても人気があるんです。

 

今回はそんなヒキガエルについて、生態や飼い方など詳しく紹介していきたいと思います。

ヒキガエルってどんなカエル?

国内においてヒキガエルと言うと、「ニホンヒキガエル」のことを指す場合がほとんどです。

ヒキガエルは日本の北海道から九州までの広い範囲に生息しているとても身近なカエルですね。

「ガマガエル」とも呼ばれており、人によってはこちらの呼び名の方が親しみがあるかもしれません。

森林や農耕地、公園や民家の庭など生息範囲はとても広く、都市部でも見かけることが多いです。

 

体長は約7~18cm、基本的には陸上で生活しており、その動きは遅く捕まえやすいのが特徴。

後頭部や背中から毒液を分泌して、寄生虫や外敵から身を守っています。

 

人に対してはそれほど強い害はありませんが、それでも皮膚が炎症を起こしたり、口に入ると下痢などを起こす可能性があるので、注意が必要です。

犬や猫を飼っている場合は、彼らがヒキガエルにちょっかいを出さないように気を付けてあげてくださいね。

ペットとして人気のカエルたちのまとめ

ヒキガエルの飼い方

ここからは、ヒキガエルの飼い方について紹介していきます。

ヒキガエルを飼育する際の参考にしていただければと思います。

 

ヒキガエルはどうやって手に入れる?

ヒキガエルは爬虫類の専門店やペットショップなども販売されています。

価格は1000円ちょっと。

 

そんなに高いわけではないですが、そこらへんにたくさんいるカエルだと思うとちょっと高く感じてしまうかもしれませんね。

野生の個体を捕まえる場合は、「見つけたら手づかみ」が一番手っ取り早くて簡単な方法です。

 

ヒキガエルは動きが鈍いのでこれで十分。

念のため、手袋をしたりビニール袋を使ったりして、直接触らないようにした方がいいでしょう。

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ヒキガエルの飼育に必要なものは?

1.飼育ケース

飼育ケースは大き目のプラスチックケースで十分です。

大きさの目安は30~45cm。

もちろん爬虫類専用ケージでもOK。

脱走防止のため、蓋がきちんと閉まるものにしましょう。

 

2.シェルター

ヒキガエルが隠れるための場所です。

特に野生の個体を捕まえた場合、人間に慣れるまではシェルターがあったほうが落ち着けます。

専用のものでも、欠けた植木鉢などで自作してもかまいません。

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3.水入れ

ほぼ陸上で暮らすヒキガエルですが、水に浸かることで水分補給を行います。

全身が十分に入れるサイズの水入れを用意しましょう。

ただし、ジャンプが得意ではないため、深すぎると出られなくなってしまうので気を付けてください。

水は水道水ならばカルキ抜きをし、こまめに取り換えていつでも清潔な水に浸かれるようにしてあげましょう。

 

4.床材

床材は赤土・黒土・ヤシガラ土・腐葉土など。

しかし土は掃除や入れ替えが大変なので、ペットシートやキッチンペーパーなどを使うのもいいでしょう。

そこはご自身の好みで決めてください。

 

5.保温設備

基本的には必要ありません。

ヒキガエルは冬眠をする種ですが、冬眠をさせずに冬を越す場合には必要になります。

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ヒキガエルの餌は何?

ヒキガエルは主に昆虫を餌としています。

野生下ではダンゴムシやミミズをよく食べるので、自分で捕まえてこられる人はそれらを与えてもいいです。

手に入れるのが難しい、面倒だ、という人は、コオロギを購入してください。

基本的には生餌ですが、ピンセットを使った給仕に慣れれば、冷凍コオロギでも食いついてくれるようになります。

ヒキガエルの寿命は?

ヒキガエルの寿命は10年程度。

思ったよりも長生きですね。

飼育する際には、長い付き合いになるという覚悟が必要です。

ヒキガエルの飼育のまとめ

ヒキガエルをペットに、なんて考えたことありませんでしたが、結構楽しいかもしれませんね。

もしその辺で見かけることがあったら、飼育してみてはいかがでしょうか。

(ライター名 もんぷち)

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