身近な生き物の中で、グロテスク代表と言えば虫やナメクジですね。

カタツムリはまだかわいいと思えても、ナメクジは気持ち悪いとしか思えないという人も多いはず。

 

ただ、ナメクジってそんなに大きな生き物じゃないから、まだ我慢できるんですよね。

しかし、世の中には想像を超えるような巨大ナメクジが存在するってことを知っていますか?

それが「バナナナメクジ」。

 

文字にするとちょっと目が滑る名前のこのナメクジ、実物の見た目のインパクトもものすごいんです。

名前にバナナって付いてるくらいだから、バナナのような見た目なのでしょうか。

 

それともバナナの木にひっついているとか?

今回はそんなバナナナメクジの疑問について、詳しく見ていきたいと思います。

バナナナメクジってどんな生き物?

バナナナメクジは北アメリカの森林に生息しているナメクジです。

その名の通り、見た目はバナナのように鮮やかな黄色をしており、見るものをギョッとさせます。

 

しかも全てのナメクジの中で2番目に大きな種類で、個体によってはなんと25cm以上にもなるんだとか。

25cmって、軽く成人の足くらいのサイズはありますよ。

 

完全にRPGに出てくるモンスターです。

割と序盤で出てくるレベルアップ用って感じの。

 

湿った森林の中で丸太などの下にいるそうですが、丸太をどかした途端にこんな奴に遭遇したら悲鳴を上げてしまいそうですね。

実はバナナナメクジ、葉っぱや動物のフンなどの有機物を食べて土に還すというとてもエコなナメクジなんですよ。

バナナナメクジの不思議な体

バナナナメクジの見た目はインパクトがありますが、驚くのはそれだけではありません。

実はバナナナメクジは、とても変わった性質を持っているんです。

 

まず、粘液がものすごいということ。

ナメクジと言えばヌルヌルとした体をしているので、それのどこが特殊なの?と思うかもしれませんが、バナナナメクジはそんじょそこらのナメクジとはレベルが違います。

 

粘液が活躍するのは食べられそうになった時。

バナナナメクジが出す粘液はとても苦く、さらに麻酔薬のような成分が含まれており捕食者の口の中を麻痺させてしまいます。

 

さらに粘着力が強いので、トカゲ程度なら口も開けられなくなってしまうほどなんです。

とは言ってもこの粘液も万能なわけではなくて、苦くて吐き出されるか、粘つきながらもそのまま飲み込まれてしまうかは、賭けのようです。

更にもう一つ防御の一手。

 

バナナナメクジの後頭部あたりから背中にかけて、まるでマントのようにコブになっている部分があるんです。

その下には重要な器官があり、それらを守るためにマントのようになっているのです。

全体的にものすごくシンプルなフォルムなのに、ちゃんと考えられてるんですね。

バナナナメクジは食べられる!?

名前だけは美味しそうなバナナナメクジですが、実は本当に食べることができるんです。

その味はまるでバナナ!…ではなく、イカのような味がするそうです。

 

大きいので、食べ応えはありそうですね。

でも、全く食べたいとは思えません…。

 

カタツムリはエスカルゴなど貝の仲間として食べられていますが、なんでナメクジはこんなに扱いが違うんでしょうね。

もしそのお味が気になる人がいたら、北アメリカに出向いて食べてみてください。

 

日本にはいませんので。

ただし、ナメクジは寄生虫がいたりするので、絶対に絶対に生で食べてはいけませんよ。

まとめ

バナナナメクジというネーミングは本当に秀逸です。

なんと生息環境によっては熟れすぎたバナナのように、黒い斑点があるものまでいるらしいですよ。

バナナ売場にしれっと紛れ込んでいたら、気付かないんじゃないかなと思います。

(ライター名 もんぷち)

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