サンゴ礁が広がるエメラルドグリーンの海、沖縄観光ではずせないのは海のレジャーですが、アクティブに動き回るよりも、美しい海を眺めながらのんびりと浜辺でカニやヤドカリとたわむれる、そんな休暇の過ごし方もいいですね。

 

ここでは、沖縄でよく見かけられるヤドカリ、特にオカヤドカリについて注目してみました。

オカヤドカリとはどんな生き物?

沖縄では、海辺をのんびりと歩くオカヤドカリの姿をよく目にします。

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体長は、2~7cmで、エビやカニの仲間です。

 

巻き貝の貝殻を利用して自分の身を守るという点については他のヤドカリと同じなのですが、名前が示すように陸上で生活しており、逆に海中では呼吸できないため数時間で溺れて死んでしまいます。

 

世界の熱帯・亜熱帯域に十数種類、日本には7種類生息していますが、そのうちの6種(オカヤドカリ、ナキオカヤドカリ、ムラサキオカヤドカリ、オオナキオカヤドカリ、コムラサキオカヤドカリ、サキシマオカヤドカリ)が沖縄で見られます。

日本に生息するオカヤドカリの全種類が国の天然記念物に指定されています。

オカヤドカリは天然記念物!

沖縄観光に行って海岸などでオカヤドカリを見かけても、捕まえて持ち帰ってはいけません。

オカヤドカリは国から天然記念物の指定を受けているので、直接採取して持ち帰ることは、文化財保護法という法律に反する行為となるのです。

 

けれども沖縄ではありふれた生き物でもあり、釣り餌などとして人気もあったため、業者保護の目的で指定業者に限り捕獲が認められています。

その指定業者を通じてペットショップなどが販売することも認められているので、ペットとして購入し飼育することは可能です。

オカヤドカリの面白い生態

オカヤドカリは熱帯の気候に適応した生き物なので、冬場に気温が下がる地域では生存できません。

気温が15度を下回ると活動が鈍り冬眠状態になり、これが続くと死んでしまいます。

 

メスは卵を自分の殻の中で孵化寸前まで育て、6月末~8月ぐらいの満月か新月の日の夜になると海に入って赤ちゃんを海に放出します。

オカヤドカリの大人は陸上で生活しますが、赤ちゃんはお母さんから放たれると1ヶ月ほどプランクトンとして暮らします。

 

そのあと小さな巻貝に入って上陸し、そこで生活するようになるのです。一方オスは、基本的には生涯海にもどることはありません。

オカヤドカリの食生活を見てみましょう。

 

オカヤドカリは雑食性で、有機物はなんでも食べてしまうので、海岸の「掃除屋」の役割を担っています。

オカヤドカリがいる海辺では、魚の死骸などが打ち上げられても、みんなで寄ってたかってすぐ食べてしまうためウジが湧く間もないということです。

オカヤドカリの新居選び

オカヤドカリは脱皮をして成長します。

運動量が少なくなり頻繁に水分をとりたがったり砂の中に潜りたがったりするのが脱皮の前兆です。

 

脱皮は通常は砂の中に潜って行われ、1週間で終わるものもいれば1ヶ月ぐらいかかることもあります。

脱皮を終え体が成長すると、大きな貝殻に引っ越しをします。

 

オカヤドカリはなかなかのこだわりやで、ハサミや脚などでていねいに吟味して新居を選びます。大きくなると、これも沖縄でよくみられる、殻が7 ~ 8cm、高さが20cm近くにもなる世界最大級のカタツムリ、アフリカマイマイの殻を好んで使います。

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ところで、アフリカマイマイの殻には、右巻きも左巻きもありますが、オカヤドカリは右巻きのものだけ選びます。

それは、ヤドカリのお腹が右巻きにねじれているからです。

なぜ右巻きかというと、海の巻貝の多くが右巻きだからではないかと言われています。

オカヤドカリを飼育するには?

まずは、沖縄の海辺から捕獲したものではなく、ペットショップで正規に販売されているものを入手するようにしてください。

飼育ケースについて

飼育ケースは、オカヤドカリが運動できるように大きめのものを用意し、ケースの中にはサンゴ砂を多めに入れ、1ヶ月ごとに洗浄して入れ替えてください。

水槽内の温度は20~25度前後、湿度は60~80%前後に保ってあげましょう。

飲水について

飲み水は水道水を避け、毎日取り替えましょう。

餌は、市販されている餌の他に、果物、肉、野菜などなんでも食べます。

元気がないように見えたら、大好物のポップコーンを与えてみるとよいでしょう。

砂について

オカヤドカリは砂の中で脱皮をして成長します。

オカヤドカリの死亡原因のトップは脱皮の失敗によるので、気になるからといって無理に掘り返したりすることは避けましょう。

引越しについて

引っ越し用の新居として、いろいろなサイズの右巻きの巻貝を入れてあげましょう。

木登りが好きなオカヤドカリのために、ガジュマルの木などを入れてあげると、喜んで登ってお昼寝をすることもあるそうです。

RADWIMPSの『やどかり』♪

2016年に大ブレークしたRADWIMPSに、『やどかり』(作詞作曲:野田洋次郎)という題名の曲があるのをご存知でしょうか。

マーチング調の明るい曲ですが、歌詞には一度も「やどかり」という言葉がでてきません。

 

「おならが恥ずかしくなったのはいつからだろう~~」という、インパクトのある言葉ではじまりますが、なぜ、『やどかり』という題名がつけられたのでしょうか。

  • 人は、何も知らなかった子供から、少しずつ何かを知っていき成長する。それを、脱皮して殻をかえて成長していくヤドカリに例えているから。
  • 人は成長していく過程で、自分を守るためにうそをついたり、カラに閉じこもったりする。カラに閉じこもって身を守ろうとするところが、ヤドカリと似ているから。
  • ヤドカリは主人が死んでカラになった貝殻を利用する。大きさが合わなくなったら脱ぎ捨て、また新しい貝殻を探し続ける。ヤドカリが死んでも、この世に存在した証として貝殻は残り、次の世代に利用される。人が死んでもヤドカリのように何かを残しているはずだから。

などなど、RADWIMPSのファンのなかでもいろいろにとらえられていますが、あなたはどう思いますか。

まとめ

沖縄の恩納村の沖合に、カヤックなどの海のレジャーでも有名な「やどかり島」という無人島がありますが、沖縄の人々にとってヤドカリは親しみのある生き物であり、沖縄の美しい海や自然を象徴する生き物なのでしょう。

沖縄の海に遊びにいく機会があったら、オカヤドカリは天然記念物なので採集はできませんが、ぜひ彼らに出会って触れ合ってみたいものです。

(ライター sensyu-k)

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