一人で行動している孤独な男性のことを一匹オオカミという表現をしたりしますが、実はオオカミはバリバリの集団行動!群れて行動する動物なんです。

オオカミって?

オオカミには多くの亜種が存在します。現在の研究では13種類の亜種と2種の絶滅種に分類されると言われています。

北半球に多く生息していて、色は白から黒まで幅広く、体長はオスで100~160㎝。体重は25~50kg。メスはオスの10~20%ほど小さめです。イヌ科最大の動物で、高緯度になるほど大きくなると言われています。

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オオカミの生態

オオカミは普段4~11匹ほどの集団で行動しています。

エサの量や生息地域にもよりますが、100~1000㎢のなわばりを形成するといわれています。

メスとオスのペアが何組かまとまった群れや家族、血縁などで形成される群れもいるようです。

集団の中には順位付けがあり、オスとメスのボス的存在から順番にランク付けされているそう。

繁殖時期は冬で、一年一回、群れの中の上位のペアだけが行います。

一度に産む子供は4~6頭。妊娠期間は60~63日ほどで、巣穴の中で出産と子育てを行います。

親は一度食べたものを胃から固形の状態で吐き出してこどもに与えます。

子供は一年でほぼ親と同じくらいの大きさになりますが、性成熟するまでには2年ほどかかります。

2年経つと、オオカミたちは親離れをし、それぞれの群れをつくるために旅立っていきます。

「一匹オオカミ」という表現は、この時一時的に群れを離れたオオカミのことを言っているようで、

決して変わり者のオオカミということではないようです。

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群れオオカミの狩り

オオカミは集団でいることが多い動物ですから、当然獲物を狙いに行くときも集団で攻める方が効率的です。

チーターの様に早い脚は持っていないのですが、とにかく持久力があり、時速70㎞ほどでは20分走り続けることができ、時速30kmに至っては7時間も走り続けることができるのだとか。

そのしつこいほどの持久力を武器に行う狩りは、獲物に襲いかかったり、しつこく追い続け、体力のない弱いものが自分から脱落していくのを待って、仕留めるというやり方。

バイソンやエルクなどのシカ類をはじめ、コヨーテ等の小型の肉食動物を捕食することもあります。

生息地域によってエサや競争相手は違ってきますが、集団でいると、自分より体の大きな動物から獲物を奪い取ったりすることもあるようです。

 

狩りの方法は、一頭が先導を切って襲い掛かり、それに習うように他のオオカミたちが襲い掛かります。

オオカミvsバイソン

 

チームワークが取れていて、確かにこれなら少し無謀な相手にも立ち向かっていこうという気になるのもわからないでもありません。特にペア同士が中心となって行われる狩りは成功率が高いのだとか。

 

北米では一部の地域でグリズビーやピューマとタイリクオオカミとの棲息域が重なっているので、

グリズビーやピューマとのなわばり争いやエサの取り合いがしばしば行われるようです。

オオカミvsピューマ

 

オオカミvsアメリカグマ

 

オオカミvsグリズリー

群れの中でどのような役割分担で狩りを行っているのかは定かではありませんが、獲物をゲットできた時には群れの中で順位の高い上位のオオカミからエサを食べ始めるのだそうです。

オオカミvsコヨーテ

バイソンの死体に群がる鳥たち。それを横取りしようとしているコヨーテ、そしてさらに、そのコヨ―テを狙う狼たちの集団。さて結末の行方は!!??

 

 

 

オオカミのエサ

タイリクオオカミは一日に1kgほどの肉で生きていくことができます。成熟したオオカミは数日間エサがなくても平気ですが、子育て中には一日3kgほどの肉を必要とします。

大型のタイリクオオカミは最大で一度に10kgほどの肉を食べたという記録があるようです。

常に空腹状態にあるオオカミたちは、十分にお腹が満たされると、食料を保存し始めます。

オオカミは新鮮な肉に限らず、死んでしまった動物のエサなども食べることができるので、冬のエサの少ない時期など、新鮮な獲物を確保できない時には保存しておいた肉を食べることもあります

単独オオカミの狩り

群れを離れたオオカミたちは一匹で狩りを行わなければなりません。

オオカミは単独での狩りはあまり得意ではないよう。

もともと群れで行動する動物ですから、一匹そのものの強さはそれほどないのかもしれません。

それでも一匹で狩りをしなければならない時には、得意の持久戦に持ち込むか、自分よりはるかに弱い小動物を襲う事になります。

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オオカミvsバイソン

体重も大きさもはるかにオオカミより大きなバイソンは普段集団で生活しています。

オオカミの存在を知って逃げるバイソンの群れ。

その中の一頭が少し逃げ遅れてしまいます。

そのすきを狙って少しのダメージを与えた一匹のオオカミも自分の群れからはぐれてしまい、執拗にそのバイソンを追いかけます。

最後はオオカミがバイソンを追い詰めますが、バイソンに踏みつけられ悲鳴をあげて戦意を喪失してしまったようです。

 

オオカミvsウルヴァリン(クズリ)

自分と同じような大きさで勝ち目のある動物にも果敢に仕掛けていきますが…

 

手痛い反撃に遭い、戦意を喪失してしまいました。

 

オオカミは単独でいる時にクマや大きな動物と遭遇することもあるようですが、基本的には到底かなわない相手は最初から避けるよう。大型の肉食動物には援護射撃のない一対一の状態では到底歯が立たないというわけです。

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オオカミの戦闘力がネットでも取り上げられていますが、結局のところ、言ってしまえば弱い者には強く、強いものには弱い!?ということでしょうか。

大型の動物相手には一匹では全くの無力と言ってもいいほど力はないというのが現実です。

でも、実際にオオカミのエサは一日1kほどなくてはなりませんから、小型の小動物だけを捕食するだけではおやつをつまんでいるだけの状態ということで・・・・

そう考えると一匹オオカミでいる間は結構彼らも大変な状況なのです。

 

ちなみに、オオカミの歯は42本あり、特化した形をしています。犬歯は長くて鋭く、刺したり掴んだりすることに使われているそう。また、強力な顎も持ち合わせていて、ヘラジカなどの大腿骨を6~8噛みほどでかみ砕いてしまうのだとか。

オオカミの寿命

オオカミは飼育下では15年ほど生きることができるそうです。

幼齢期の死亡率は高く、自然界では10年生きればいい方だそう。

オオカミと人間のかかわり

オオカミは古くは人間たちの狩の対象であった時代もあります。また、近年でいえば、家畜を襲う人間にとってはありがたくない存在という一面がある一方で、神聖化や神格化されてきたことの多い動物でもあります。

古代のアリストテレスの動物誌によると、メスのオオカミから人間の子供が生まれたとか・・・。カピトリーノ博物館というところにはオオカミの乳を吸う二人の子供の像が飾られているのだそうです。

 

お話の中でもオオカミは沢山存在していて、絵本で馴染みのある「三匹の子豚」や「赤ずきんちゃん」などにもオオカミが登場します。

「オオカミに育てられた子」という実話は遠い昔に何かで読んだこともあるような・・・・。

人間の赤ちゃんをメスのオオカミが愛情をもって育て続けたお話だったような気がしますが、

そう考えると、家畜以外でこれほど人間の生活と密接している動物も他にはいないのでは、と思ってしまうほどです。

 

現在のペットブームで沢山の可愛いワンちゃんが飼われていますが、その祖先がオオカミで、オオカミと人との特殊な共存が、現代にまで長く続いているといっても過言ではないのかもしれません。

(ライター ナオ)

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