みなさんは「ウツボカズラ」を知っているでしょうか。

おそらくほとんどの方がその名前を聞いたことがあるはずです。

 

サラセニア プルプレアは、ウツボカズラとよく似た食虫植物です。

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今回は知る人ぞ知る、サラセニア プルプレアの生態について、みなさんにご紹介していきます。

サラセニア プルプレアってどんな植物?

サラセニア プルプレアは、ツツジ目サラセニア科に属します。

また、クロンキスト体系においては、ウツボカズラ目サラセニア科に分類されます。

 

クロンキスト体系とは、植物学者アーサー・クロンキストが1980年代に提唱した、被子植物における分類体系です。

ちなみに、上記の『ツツジ目~』という分類は、「APG体系」と呼ばれ、1998年に登場した現段階で最も新しい分類体系です。

 

サラセニアは別名「ヘイシソウ」とも呼ばれます。

ヘイシソウは漢字で「瓶子草」と表します。

 

瓶子とは、主にお酒などを入れるのに用いられる細長く口の狭い壺の一種を指します。

瓶子のような筒状の葉をもっていることから、その名を付けられました。

 

サラセニアの仲間の多くは「ヘイシソウ」の和名を付けられており、サラセニア プルプレアは「ムラサキヘイシソウ」と呼ばれることが一般的です。

サラセニア プルプレアの生態

サラセニア プルプレアは北米大陸の東岸全域に分布しており、これはサラセニアの仲間の生息域としては最も広いものです。

大きさは最大30cmほどで、捕虫葉の内側に見られる紫色の網目模様が特徴的です。

前述したように、サラセニア プルプレアは食虫植物です。

 

捕虫葉と呼ばれる筒状の葉の表面から甘い匂いの蜜を分泌して、獲物となる虫たちをおびき寄せます。

筒の内側には毛が下向きに生えており、非常に滑りやすくなっています。

 

蜜の匂いに誘われて捕虫葉に止まったが最後、獲物は足を滑らせて筒の中に落ちてしまいます。

筒の中には消化酵素と細菌類が蠢く体液がたまっており、時間をかけて獲物を分解吸収します。

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実におぞましい捕食方法ですが、体を分解される前に溺れ死んでしまうことが唯一の救いでしょうか……。

サラセニア プルプレアの種類

キバナヘイシソウは、サラセニアの最大種で、その大きさは高さ120cmにも達します。

アミメヘイシソウは、捕虫葉の先端付近に見られる赤と白の美しい網目模様が特徴的です。

 

ヒメヘイシソウは、最大でも25cm程度と、サラセニアの中ではかなり小ぶりな種です。

いずれも北米大陸の東岸周辺に分布しており、残念ながら日本国内には生息していません。

サラセニア プルプレアと人間との関わり

サラセニア プルプレアは、観葉植物として高い人気を誇っています。

また、サラセニアの仲間は雑種ができやすい性質があり、自然下でも交雑種が多く見られます。

そのため、園芸品種の作出を目的に、多種多様な交配が試みられています。

サラセニア プルプレアの育て方

サラセニア プルプレアを育てる際には、植木鉢の下に受け皿を置き、その受け皿の中に水を溜めて、常に水を吸うことが出来る状態を保っておきます。

これは「腰水」と呼ばれ、園芸愛好家の間では一般的な手法です。

 

用土は水苔が適しています。水苔は状態が悪くなると黒っぽく変色してきますので、状態を見ながら適宜新鮮なものと交換してください。

また、根がよく発達するため、葉に対して大きめの鉢を用いるとよいでしょう。

 

サラセニアの仲間は、日照が足りないと発色が悪くなるので、なるべく日なたに置いてやります。

その際、窓ガラス越しでは日光不足になってしまいますので、くれぐれもお気をつけください。

 

十分に日光を当てて育てたサラセニア プルプレアの捕虫葉には鮮やかな紫色の網目模様が入り、緑色の葉とのコントラストは非常に見応えがあります。

是非みなさんも栽培に挑戦してみて如何でしょうか。

(ライター:國谷正明)

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